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第7章 冒険者ルーク3
第24話 本日二度目の……。
しおりを挟む「ルー、それは?一体……。どういう……お、おい!ルー。ま、待て……」
「待ちません!」
と言い捨てて、エルク兄上の元を直ぐに立ち去った俺だが……多分帰ったら、雷が落ちるだろうなぁ~。
兄から逃げるようにして城を出て、空を飛び元のオルタ達が待つ場所に戻る。
「戻ったぞ……」
「おお、戻ったか。だがルークよ……そろそろ寝泊まりする場所を確保しないか?」
「あっそうだったか、どうするか?……ここで夜営するか?それとも、一度町に戻って宿屋に泊まるか?」
「そうだなぁ……どうするか。おい!新入り」
「誰が新入りだ?………あぁ我か……なんだ?赤いの」
「お前どうする?宿に泊まるとルークの飯が食えん。そして飯不味だ!だが、寝床はあるぞ?それとも、ここに夜営するか?」
「ふむ………」
ドラゴン同士で、勝手に何を話してる!
「お、おい!お前ら勝手に話しを進めるなよ!ラムセス、サクロスお前らはどうする?」
「私達の事はお気になさらず……?」
「そうです!お気に入り為さらず。俺たちは何処でも寝れます」
「そうか……ならどうするかな………」
と………考えながら皆が座る少し先に、目を向ける。そして、目に入ったぞ……本日二度目の魔物の山が。
「き、気が付かなかった………オルタ!あれはなんだ?」
「なんだ……ルーク!今頃気づいたのか?遅いぞ!ワハハハ」
「なに笑ってんだよ!遅くて結構だ。あんなの気が付かない方が、俺は幸せだったよ。なんだよ、あれは!ナルスと三人でなにやってんの?」
「なに、世話に成るからな。これは先行投資だ、宿代と食事代も兼ねてるぞ!」
全く………やけに気が利くよなぁ~。
これの一ミリぐらいの気の使い方が、ラインにも出来れば良いのに。
「で、あれを何処のギルドに持ち込むんだよ!」
「知らん!お前で勝手にしろ」
あの魔物をどこで狩ったのやら?
「はぁ~。あの魔物は有り難く貰って置くよ。三人共ありがとう。それにラムセス達もかな?」
「い、いえ。私達はなにもしてません……」
「そうか?なら、ここに留守番してたのか?」
「「はい」……申し訳ございません」
「いや、別に構わないよ?あれはお前らには、無理だろ?影達でもヤバそうだぞ……」
「い、いえ……お役に立てず……」
ま、落ち込むなよ……お前らはゆっくりな。
「さて……今夜の宿は……面倒だなここにするか!」
「そうか?なら、早く飯にしろ!」
「お前らは……少し待てよ、まずここに結界張ってそれからだろ」
「おお、忘れていたぞ。だが、ルークよイールを呼び寄せろ」
「あ!それ忘れてたな……。おい!イーーール」
イールを大声で呼ぶと、何処からかピイ~と鳴き声がして、暫く待つとイールが俺の元に戻ってくる。
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