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第7章 冒険者ルーク3
第21話 金食いがいるのです。
しおりを挟むさて、ラインを連れて行かなくても良くなったな。なら、早々にラムセス達が居る場所に戻るか。
「ルーク」
「何ですか?カミル従兄様」
「君は今、何処にいて何をしてる?」
「は?」
「だから、何処にいるの?」
「ええっと……どことは?」
「ギルドで依頼を受けて仕事中なのか?と聞いてるのだよ」
「いえ、違いますよ?ラインを連れて行かなかったので、山で魔物狩りですよ」
「そう……なら、私も少し行こうかな?」
「は、はぁ?なにを言って……」
「お、おいカミルお前……。なら、私も行こうか」
馬鹿いうなよ二人の、お守りは出来ないぞ。
それこそ影連れて行かないと!
「エルク兄上、カミル従兄様なにを馬鹿な事を。嫌ですよ!それでなくても手が掛かるのを一匹連れて、出掛けてるのですから」
「まぁ、そう言わずに……ルー私も最近は、運動不足だ」
「それならば、騎士達と遊んでやって下さいよ」
「いや、騎士達は良いよ。影を一人付けて行くぞ」
「勘弁してくださいよ、二人は内務の仕事をしててください。父上に知られたら、責められるのは私ですよ!」
「まぁまぁそう言わずに……!これでも国に居たときは騎士団の、隊長だったのだそ?カミルは違うがな」
「それは知ってますが……!カミル従兄様は内務官でしたでしょ!やめて下さい無理をいうのは」
「まぁ、そう言わないで下さいよ。ラインが使えないですからね。だったら私が、動くしかないのですよルーク。叔父上からは、適正な額の報酬を毎月得てますが。…金食いが居るのでね、中々厳しいのです。全く……頭の痛い事です」
まぁ、そうか…領地は伯父上の弟とやらに渡して来たと、言ってたしなぁ~厳しいか……。
兵士は吸収させて貰ってる筈だから、そんなに気にしなくても良いんだろうが。伯母上も居るのだしね、そのうち落ち着けば……、やれ夜会だお茶会だと騒ぐだろうしな。
あれにも十分金が掛かる筈だ。蓄えは居るか……。
全くラインは!無駄飯食いやがって。使えねぇなぁ~おい!
さて、これからどうしょうかな……困ったぞ!
連れていくのも骨がおれるし、飛べるの?あんたら?エルク兄上は、浮かんでるの知ってるがね?
空だよ?
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