お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ～見ろ（笑）

第7章 冒険者ルーク3

第19話 忘れていた、人物。

ルークに睨まれたラムセス達は、竦み上がってしまいすごすごと引き下がった。

「ルークよ、そう部下を怖がらせるでないぞ？」
「だってさ！ウオル」
「獣人は主に忠実な者よ、我らにお株を取られて萎縮してるのだ」
「それだったら、こやつらにも役割を与えてやるとよいのでは？」
「役割ねぇ～。なんも思い付かん」
「ハハハまぁ、追々で良いのでは？」
「そうかな？そんなもんか？」
「それより！主、我に名を付けろ」
「……と言うか、あんた随分と偉そうなんだが？」
「我は偉いからな。ここの赤いの達とは、違うぞ？」
「な、なにが違うの？あんたらの鑑定…殆んど出来ないから怖いんだけど！」
「ルーまぁ、そう謂うなよ。我ら三人揃うと強い！良い守護になるぞ？」
「自分で言うなよ。全く調子良いな！」
「ハハハ」
「笑ってる場合かよ！このグリーンアースドラゴン！お前達より大飯食らいだろ」
「そんなことはないぞ！多分」

全く……あんな魔物持って来やがって。
んだよ！リメンダーマイマイ……って、なんだよレベル250もあるじゃんかよ！
レア過ぎて、何処にも持ち込み出来ねぇ。

「はぁ仕方ないなぁ……なら、名付け？だな」
「おお、頼む」
「なら………そうだなぁ～。カーストって、どうだ？」
「……むぅそれは気に入らん！　違う名が良いぞ」

だ、ダメだし食らった！

「な、なら………ナルスは？」
「ふむ……ナルス……ナルスか。……まぁ良いだろう！今日これからは私はナルスだ！」
「オルタ、後は頼むな」

後は屋敷に部屋を用意か……実に面倒だ。

ドラゴンの名付けが、終わらせて。
一息付くが……、俺も食事をしてないことに気がつく。
ウオル達は放って置けば良いので、俺も食事をすることにするが……。今更ながら、なにかを忘れてる。
なんだっけか？思い出したくもないのでその引っ掛かりは、頭の片隅に追いやった。

しかし、直ぐに思い出す事になる………。

（メッセージ！ルー）
（………はい？エル兄上……ですか？）
（そうだ……）

ん？なんが不機嫌……じゃね？

（な、何ですか？随分と御機嫌がな斜めなような……）
（っ！当たり前だろ？ルーお前……ラインを置き去りにしたな？）
（あ！あぁ、それだ！）
（う、煩いぞ。大声を出すなよ！）
（アハハすみません。なにか忘れてた気がしてたので……今スッキリしましたよ。兄上）
（はぁ～お前……、少し緩んで無いか？）
（そ、そうですかね？ただ単にラインを連れて行くのが、面倒だったんですよ。自分は何も出来ない癖に、過信してる奴は嫌いなので）
（フフフ。まぁ、そういうなよ。ルーそれで……一度此方に戻ってこい！ラインが騒いでる）
（むぅ……分かりました。戻りますでは後程）

くそ！折角、飯にしょうと思ったのに……。

「ラムセス、サクロス！オルタ達」
「なんだ？」
「な、何でしょうか？ルーク様」
「お前ら……一旦ここから城に戻るが、どうする？」
「おや？なんだ、諸国漫遊の旅ではなかったのか？」

諸国漫遊かぁ～なんとも魅力的な言葉だよなぁ～。

「ってか、そんな事一言も俺は言ってないが？」
「おや？そうだったか……それは残念だな。ハハハ」
「ま、まぁ、それは後で話そう。それでどうする？ここに残るか？」
「そうだな……お前は城に戻ってどうするのだ？」
「ラインを迎えに行くだけだ」
「なら我らはここに残ろう。ナルスの洞窟には、未だ鉱石が残って居る。それを堀出して居るよ、ラムセス達に少しやらせよう」
「そうか……ラムセスお前達どうする？残るか」
「は、はい！」
「そう……なら、オルタ任せる。だが、くれぐれも無理はするなよ？」
「わかって居るよ、早く行って戻ってこい！」
「了解！」

それだけ返事をするとルークは、瞬間移動をして、城のエントランスに戻った。