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第7章 冒険者ルーク3
第18話 ラムセス達がまた言い出した
しおりを挟むお目当ての物が見つかり、ホクホク顔で仲間達が待機している場所に戻る。
「ウオル、オルタ戻ったぞぉ~。ラムセス達も待たせたか?」
「ルーク様お帰りなさいませ」
「おお、ルーク戻ったかどうだった?何か見つかったのか?」
「え?なんで?」
「お前……顔に出てるぞ。中々ご機嫌な様だが?」
「アハハ。まぁそうだな……なんとなく見つかったよ」
顔に出てたか……。
「そうかそれは良かった。こちらも食事が終わって、のんびりしていた所だ」
「そう……のんびりねぇ……」
だが少し離れた場所に、魔物の死骸があるのはなんでかな?
「所でオルタさん?」
「なんだ?ルークよ」
「あれは何?」
「おや?見てわからんか?」
「嫌、分かるよ!分かるから聞いてるのだが?」
「なら、良いではないのか?」
言い訳があるかよ!なんだよあれは。
あの魔物山に見たこともない魔物が混ざってる!あれどうすんのよ!俺は解体は苦手なんだよ?
「ウオル……」
「なんだ?ルークよ?」
「あれはなんと言う魔物だ?何処にいたんだ?」
「おお、あれか。あれは……この緑のがな?」
「緑のがって……あのグリーンなんちゃらのドラゴンさん?」
「そうだ!あれがお前に土産だと言って持ってきた」
持ってきた?
「なにそれは?…………ま、まさか……オルタ!」
「な、なんだ?大声で呼ばなくても側に居るではないか!煩い」
「そんなことはどうでも良いよ!あのグリーンなんちやらさん、俺に土産って何?」
「ん?ん~そ、それは………お、おい!緑のお前がちゃんと主に言え」
「あぁ……良いのか?」
「良いも悪いも無いぞ!お前が直接主に頼まなくてどうする」
「……そうかなら、頼もう」
てか偉そうだな………なに?頼むって?
「なに……嫌な予感しかしないんだが……」
「まぁ、人のお主には嫌な予感なのだろうが…我もお前に付いて行きたいぞ!それでな、只で願うのもなんだしな、我の鱗とそれに見合土産を持参した。主よ受けとれ!そして、我にもあの旨い飯を食わせてくれ」
「オルタ!ウオル!こ、これはどう言うことだよ!お前ら……知ってて、わざとあの洞窟の中に入ったな!」
「なにがだ?知らぬよ!魔力溜があったからな。魔物でも居るのかと思って向かったら、こやつが寝ていた……それだけだぞ?」
「寝てたんなら、そのままなにもせずに戻ってこいよ!」
「そうは、いかんだろ?何せ同族……しかも数百年前には仲良くしていた仲間だぞ?」
「むぅ……………。そうなのか?」
グリーンなんちゃらに顔を向けて確認する。
「あぁ、良く昔この辺りで狩りをしていたな。懐かしい」
全くこいつらは、人の迷惑とかを考えないんだから参るよ。これでまた大食らいが、増えるのかぁ~?オルタ達もイールもだが、食事の量が半端無いのに……。でも、ドラゴンの守護があればそうそう悪いことでもないのか?ん~良く分からん………。
色々と考え混んで居ると、ラムセスから声が掛かる。
「あ、あの……ルーク様」
「ん?なんだラムセス」
「あの方……ドラゴンなのですか?」
「そうみたいだな。で、どうした?」
「いえ………サクロスと話してたのですが……私達は、役不足ですよね……」
「………お前らは……またかよ!ラムセス、お前らバカ言うなよ。俺はお前らは必要だぞ?それにお前らは、俺から離れてどうすんの?」
「そ、それは……冒険者登録を、させて頂いてるので……」
「そんなに俺達から離れたいなら、別に構わないぞ?けどな……」
「い、いえ、決して離れたいわけでは………唯……」
「もう~!お前らは良いんだよ!まぁ、無理にとは?言わないけど。どうしても離れたいなら仕方ない、何処にでも行けば?但し、渡した鱗の情報さえ他に漏らさなければな」
二人をギロリと二人を睨んだ。
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