338 / 428
第6章 冒険者ルーク2
第59話 ざまぁ………。2
しおりを挟む腹を蹴られ床を転がるオースが、俺達を睨み付けて悪態を付く。
なんとまぁ……貴族に暴言吐けば、そのままここで首が胴体から離れるぞ。
まぁ、その方が話が早くて済むか。
「この野郎………俺は勇者になる男だぞ!俺が勇者に成ってお前ら全員地獄に送ってやる!」
「この、身の程知らずの無礼者!」
兵士そう言いながら、オースを蹴付ける。
「ぐはぁ!」
「全く最低のグズが、何が勇者だ!自分ではなにも出来ないくせに。生活魔法の一つも使えない奴が、偉そうに!勇者にだと笑っちまう。ゲスが!」
「お、お前は……誰だよ」
「俺は俺だせ?オース」
オースに名を呼ばれたので、オースが知る姿になりオースに顔を見せる。
「ひ!ル、ルーク」
「なんだ、オース」
「お、お前……死んで無かったんだな?」
「なんだ残念か?お前らに手酷くされて、死にそうには成ったが一応は手足はあるぜ。それにしても、あれは痛かったぜ?肋骨が肺に刺さってたからな。てか、そんなこと言っても分からないか、お前バカだからな?ククク。どうだ?ここで、自分の愚かさを暴露されるのは。どうせなら、カルエとリマもトレシュにも、同じめ目に遭っても貰いたかったが、死んでるんじゃ仕方ないなぁ……」
「な、なんでその事を知ってる!お前」
「ああ、それね?」
【パチリ】と指を鳴らして元の姿に戻る。
「ひ!ひぃぃ。だ、誰だ!お前は、なんなんだ!化物」
化物って……傷つくなおい、失礼だろが!
「人聞きの悪いことは、言わないでくれないか?俺はルーク、ルーク・マクウェルだ!俺は貴族だよ」
「ひぃ~!お前、俺らを騙したのか」
「騙す?何故そんな面倒なことを、お前達にしないと為らないんだ?お前みたいな屑にさっ?」
「う、うるせぇ!俺は勇者になる男だぞ!」
「だからなんだ?魔法のひとつ、剣もまともに振れない癖に何が勇者だ。年を考えろよおっさん!生活魔法すら使えない癖に。なに寝言、言ってるんだ?ハハハ。ばぁ~か」
「てめぇ!ルーク」
すると側にいた兵士がたま、オースの腹を蹴り付ける。
「不敬だと言ってるだろ!この屑」
「ぐはぁ!い…」
あー良い気味だ。今までの怨みが……。
「お前がエンケルの町で嘘を言い触らすから、こんなめに遭うんだぜ。大人しく低ランクのままで、細々と冒険してれば良いのに。大嘘かまして人の迷惑考えないで、悪さばかりするから!こう言う目に遭うんだよ!馬鹿が」
「う、煩せぇー。俺は勇者………」
「何処の世界に、スキルの一つもない者が勇者になれるんだ?」
とギルマスが口を挟んで来た。
「す、スキル?なんだそれは」
「ククク。おいギルマス。そいつのステータス教えてやれば?」
「いえ、エルク殿下。こいつには最初にステータスは伝えて居りますが?」
「そんなの覚えてる訳がない!」
「だ、そうだぞ?ダグ……」
「まぁ、そうでしょうねぇ。てか、聞いてないのでは?兄上」
「ああ、そうか……ならルーク教えてやれば良いよ」
「ええ、俺ですか?兄上あいつ、字も読めないんですよ?」
それでも私達に見せろと、言う顔をしてるのが分かる。
 ̄ ̄ ̄ ̄
サクッとざまぁが出来ない……。
すみません。もう少し続きます。
3
お気に入りに追加
1,122
あなたにおすすめの小説

転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!

幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~
黒色の猫
ファンタジー
孤児院出身の僕は10歳になり、教会でスキル授与の儀式を受けた。
僕が授かったスキルは『眠る』という、意味不明なスキルただ1つだけだった。
そんな僕でも、仲間にいれてくれた、幼馴染みたちとパーティーを組み僕たちは、冒険者になった。
それから、5年近くがたった。
5年の間に、覚醒したスキルを使ってパーティーに、貢献したつもりだったのだが、そんな僕に、仲間たちから言い渡されたのは、パーティーからの追放宣言だった。

パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる