お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)

いくみ

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第6章 冒険者ルーク2

第50話 カミルの部屋

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カミル従兄が、俺から一歩どころか結構な距離を取り後ろに下がって行く。

「なら、建築魔法発動…………………」

魔法を発動させると、土が盛り上がりルークが想像した通りの配置に建物が出来上がっていく。

うん……我ながら……凄いなぁ~。
おまけに、ちゃんと低い塀も出来上がってるよ。
満足!後は内装だけど……。

「ふぅ……出来上がりだ。さて、カミル従兄様内装はどうしますか?」
「ルーク…もう出来たの?凄いね君は……相変わらず」

相変わらずってなんだ?
まあ、良いけど……。

「凄くはないですが、出来ましたよ。後は内装ですが。そこは、ご自分達で人を雇いますか。水回り位でしたら、少し手を入れまよ。どうしますか」
「そうだね、厨房とトイレと湯殿には。申し訳ない無いけど、ルークが手をいれて貰えるかい。あとは、自分達でなんとか職人を紹介して貰えればやるよ」
「なら、お手数ですがカミル従兄様。ご一緒に、屋敷を見て回って下さいよ」
「あぁ、是非お願いしたいね……。君の従者も一緒にね?」

な、なに……カミル従兄!オルタ達を気に入ったのか?

「それはいいですが……イール」
『なにぃ~』
(こっち来いよ、行くぞ)

それだけ言って、肩に下りてこいと伝えてると4人と一匹?で、出来上がったばかりの屋敷に向かう。

エントランスから屋敷の中に入り、水回りを見て回る。

「どうですか?こんな感じですが……」
「そうだね?厨房に、トイレに湯殿はこれで良いよ。有り難うルーク。あと二階の一番奥を広く、間仕切りしてくれないかい?私の部屋にしたい」
「はぁ~。それは構いませんが……」
「フフフ。こういうのは良いね、立ち会った者の特権かな。ねぇ~ルーク?君の能力は、私には羨ましいよ。実に頼りになるね?うちのお馬鹿さん達も、見習って欲しいものだよ……」

屋敷の廊下を歩き、従兄と並んで階段を上がっているとカミルが愚痴を溢した。
あまり聞かない愚痴だね?
……お疲れなのかな?

「ハハハ。ラインの事ですか?それもと下の妹さんの事ですか。良くは、分かりませんが。ですがラインは?ああ見えて優秀なのではないですか?」

確か剣の腕は立つと聞いてるけど……?
あれ……勘違いかな。

「ルーク……君にはそう見えるのかい?はぁ~私がどれだけ苦労してると、まぁいいよ。本当にエルクが羨ましい……」
「ハハハ。エルク兄上が、俺等を頼ってくれてると良いのですがね?さ、カミル兄様。部屋を間仕切りしましたが、内装は如何しますか」
「ルーク内装も頼めるのかい?」
「ええ、誉めて貰えたので……気を良くしました。ハハハ」
「フフフ、誉めて見るものだね。それなら、頼んでも良いかい。頼みたいのは、ベッドルームとリビングと、水回りを、それと書斎は本が多いから本棚が欲しいかな」
「そうですか……。でしたら、私の部屋とエルク兄上の部屋と、一緒で良いですかね」
「それだと……なんだか。代わり映えがしないというか……」
「でしたら………ああ、そうだ!リビングをロフトにしますか」


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