288 / 428
第6章 冒険者ルーク2
第16話 魔力
しおりを挟む次の日の朝5時…………。
「ルーク様!起きて、いらっしゃいますか?失礼します」
セバスがルークの部屋に入りルークの眠るベッドに近付く。
「ルーク様!朝です!起きてください!」
「ん~…………あさ?」
「そうです!朝です!起きましょう!今日から狩りでしょ?」
「お!そうだった!」
寝ていたルークがセバスの一言で飛び起きる。
「お!セバ。お早う~」
「はい、お早う御座います。湯浴みされますか?」
「………嫌!「クリーン」これでいいや。厨房に行くぞ!」
「…………ハイハイ分かりましたよ?では、お着替えを!そのままでは行けませんよ?」
「お、寝屋着だったね……。ハハハ!」
着替えてセバと厨房に向かうと……。中は戦争だねぇ……これなら声掛けるのも気が引けるか……。
「セバ……これは無理だな?」
「ええ……そのようですね?どうされますか?」
「食堂で、待ってるよ?誰か居るだろうしね?」
二人で納得して食堂に向かう。
食堂に入ると、案の定ラムセス達とオルタ、ウオルがいたよ……早いね?
「おはよう。お前ら随分早いな。皆は?」
「お早う御座います。ルーク様!」
「早くはないぞ?お前が遅いのだ!」
「そ、そうかな?俺は朝が弱くてね?」
「ハハハ!ルークよ気合いが足りん!」
き、気合いなのかそれって?
「そうか?ラムセス達は?朝は強いの?」
「わ、私たちは……施設育ちですから……朝は……」
「もたもたしてると、朝飯が食べられませんし」
「そ、そうか……すまん」
甘えてるのは?俺だけか……でも朝はなぁ~。
なんでか起きられない……。
「まぁ、主は魔法を多く使う様だ。回復にも時間が掛かるのだろうよ?」
「ん?そう言うもんなの?」
「なんだ?ルークは知らないのか?」
「聞いたことはないね?」
「そうか……なら知らぬままでも良いだろうよ?ククク」
「なんだよそれは?教えてくれよ……」
「ハハハ。ルークよ主は魔力が多過ぎる故に、回復もゆっくりなのだろうよ?」
「ん……腑に落ちないが……なら使いすぎに気を付けろと言うことか?」
「そうだな……そこは注意した方が良いぞ?多く魔法を使うならな?何せお前は我らより魔力多いだろ?」
ば!馬鹿!オルタそれは言わないでくれよ!
「ルーク様……貴方……」
「せ、セバス………」
ギギギギッと顔をセバスに向ける。
ヒッ!顳顬に血管が浮いてるよセバ!切れると危ないから落ち着こうか?
「ルーク様!流石です凄い!」
「え?ラムセス何で凄いのさっ?」
「え?あ!………何でもない?」
「ラムセス!何でもないよな?な!」
「は、はい、何でもないです。す、すみません!」
フフフお前は後でお仕置き決定!
そして朝食が終わる……食べた気がしない……。
1
お気に入りに追加
1,085
あなたにおすすめの小説
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
欲しいものはガチャで引け!~異世界召喚されましたが自由に生きます~
シリウス
ファンタジー
身体能力、頭脳はかなりのものであり、顔も中の上くらい。負け組とは言えなそうな生徒、藤田陸斗には一つのマイナス点があった。それは運であった。その不運さ故に彼は苦しい生活を強いられていた。そんなある日、彼はクラスごと異世界転移された。しかし、彼はステ振りで幸運に全てを振ったためその他のステータスはクラスで最弱となってしまった。
しかし、そのステ振りこそが彼が持っていたスキルを最大限生かすことになったのだった。(軽い復讐要素、内政チートあります。そういうのが嫌いなお方にはお勧めしません)初作品なので更新はかなり不定期になってしまうかもしれませんがよろしくお願いします。
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
婚約破棄ですね。これでざまぁが出来るのね
いくみ
ファンタジー
パトリシアは卒業パーティーで婚約者の王子から婚約破棄を言い渡される。
しかし、これは、本人が待ちに待った結果である。さぁこれからどうやって私の13年を返して貰いましょうか。
覚悟して下さいませ王子様!
転生者嘗めないで下さいね。
追記
すみません短編予定でしたが、長くなりそうなので長編に変更させて頂きます。
モフモフも、追加させて頂きます。
よろしくお願いいたします。
カクヨム様でも連載を始めました。
令嬢に転生してよかった!〜婚約者を取られても強く生きます。〜
三月べに
ファンタジー
令嬢に転生してよかった〜!!!
素朴な令嬢に婚約者である王子を取られたショックで学園を飛び出したが、前世の記憶を思い出す。
少女漫画や小説大好き人間だった前世。
転生先は、魔法溢れるファンタジーな世界だった。リディーは十分すぎるほど愛されて育ったことに喜ぶも、婚約破棄の事実を知った家族の反応と、貴族内の自分の立場の危うさを恐れる。
そして家出を決意。そのまま旅をしながら、冒険者になるリディーだったのだが?
【連載再開しました! 二章 冒険編。】
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる