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第6章 冒険者ルーク2
第14話 打ち合わせ
しおりを挟む食堂の中に入って行くと、呼び寄せた全員が揃っていた。でも、先に食事してて良いと言ったのだが……。
「お待たせ皆、呼び寄せて済まないね?食事始めてなかったのかい?」
「待って、いたのだ!」
「用があるのだろ?」
「ルーク様。お言いつけ通りに。申し使った二人を呼んで参りました」
「ルーク様。御用ですか」
「まぁ、座ってよ?話しながら食事しょうか?」
そして料理が運ばれてくる。
料理長……頑張ったね品数が多い。
「じゃあ、食べながら話すから楽しんで食事しようか?頂きます」
「「「「「「「頂きます」」」」」」」
頂きますの合図で食事がはじまる。
ある程度食事が進み、そろそろ食べ終わる頃に話を切り出す。
「皆実はね……少し協力して貰いたいんだが……」
「なんだ?改まって?おかしな奴だ」
「そうですよ?ルーク様は主なのですから…何でも言って命令下して下さい!」
立ち上がる勢いで協力すると言ってくれるが……まぁ、落ち着けよ?
「お、おお。バルカン!なら頼みたいんだが……この屋敷より北側の壁の向こう側に、森があるだろ?その森を少し切り開きたいのだよ?」
「ほぅ?それで」
ワクワクしてるね?オルタ、ウオル。
「土地を広げるのは、俺がやるのだが………あの森に潜む魔物が多くてね?」
「なに?魔物か?ならルークよ、我らを連れて暴れるのか?」
「ま、オルタ達は、ある程度加減してくれると嬉しいがね?まぁ、そんなところだよ?ラムセス達はマシュー達と同行してくれ」
「は?ルーク様と一緒じゃないのですか?」
「済まんね?場所が広いからさ、二手に別れないと手が回らないんだよ。それに日にちが無い。二日で、魔物退治して仕舞いたいんだ。しかも魔物は狩るけど小動物は保護だ」
「は?二日で魔物退治?」
「そうだから二手だよ?まぁ、広げる範囲内の、話だけど。浅瀬から中層ぐらいまでは、マシュー、ラムセス、バルカン、サクロス、グレゴルでお願いしたい。潜む魔物はオーガ、ゴブ、ウルフ、トレントかな?他にもいるかも知れないけど……?あとは保護するのはラビットみたいな小動物かな?」
「る、ルーク様達は?」
「中層より奥だね?魔物はレッサードラゴン、ワイバーンにキングオーガ、キングスネーク、ポイズンスパイダー、トロル、トロール、サイクロプスだと思うよ?」
「………ルーク様また、貴方は!」
セバス…いたのいつから?
「お!セバ、なにさっ?」
「お仕事柄、仕方ないですが……余り危険な魔物は……」
「大丈夫だって、オルタ達と回るからね?」
「そうだぞ、セバス殿!ルークの事は任せろ!」
「ま、そんなとこだよ?セバ?それとマシュー達は狩った魔物は売って良いぞ?」
「え?ルーク様それは?自分の……」
「あぁ、マシュー良いぞ?仕送り有るんだろ?」
「す、すみません。実は少し困っていまして……」
「まぁ、そんな感じだけどね?明日の早朝から行動したいが……大丈夫かな?」
「また、急ですが……分かりました」
「バルカン頼めるか?お前達のリーダーはそうだな……」
誰がいいかね?と考えると有難い事に立候補に、名乗り出てくれる人物がいたよ!助かる。
「私が、纏めます。ラムセス、サクロスは経験が浅そうですから、フオローする者もいるでしょうから」
「そうか?なら任すよ?グレゴル!少し大変だとは思うけど……」
バルカンはコンビだから安心だな?
「けど…サクロス達は無理しない様にな?」
「「はい、頑張ります」」
こんな感じかな?説明は?
「朝は早朝6時から始めるぞ?飯は各自に持たせるから。終わりの時間は……夕方の5時で引き上げてくれ。それを2日頼む。夜は各自で過ごして、グレゴルは報告に来てくれ。俺は遅くても、6時には戻るようにするから」
「承知しました」
あ!そうだ!
「魔物を入れる鞄居るよな?グレゴル」
「そうですねぇ~出来れば、欲しいです。今渡されてる物は個人的な物を入れてるので」
「なら、これを使ってくれ」
ポンと、グレゴルに大容量が入るウエストポーチを渡す。
「ルーク様?これは?」
「腰に巻いて使えば邪魔にはならないだろ?」
「あぁ、そうですね?なら、お借りします」
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