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第5章 冒険者ルーク1
第69話 何事もなく換金出来た。
しおりを挟む「ええ、そうですが?貴方は?」
「私はここのマスターでマールと言う宜しく?で君は?」
なんだろう焦ってる風だが何故だ?
「え?ああ、この通りの冒険者ですよ?ルークといいます」
「そうですか?で?今日は、何をしに?」
「ああ、買取をして貰いたくてね?」
「買取……ですか?何を?」
「此なんだが………」
テーブルの上に鱗を出す。
「こ、これは………ど何処で?」
「出所は教えられないよ?」
「はぁ~そうでしたね?でこれを売りたいと?」
「なんだ?要らないのか?なら他の領地へ持って行くよ?」
そう言ってソファーから立ち上がる。
「そ、そうは言っておりませんよ!か、買います。どうぞお座りに成って下さい」
「そうか?」
返事をして座り直す。
「で、私と、この部下の分の鱗を売りたい!サクロス!お前も出せよ?」
「は!では。失礼して」
サクロスが鱗を2枚出す。
「なら俺は、6枚だ!こいつの分と合わせて8枚分を買い取ってくれ」
「は………8枚もですか!」
「ああ、宜しく頼むよ!」
「し、少々お待ちください。これはお預かりしても宜しいですか?」
「ああ、構わないよ?側金で直ぐ出るだろ?」
「査定して参りますのでお待ちを」
ギルマスが鱗を抱えて部屋を出ていった。
「ふぅ~。このギルド飲むもの出んのか?」
「ウオル、出されても安易に飲むなよ?混ざり物が有るかもしれないからな」
「ルーク様………それって?」
「ああ、大体は眠り薬が多いと聞くぞ?」
「そう、なんですね?サクロス!気を付けような?」
「なんだ?獣人なんだから鼻が聞くだろ?」
「あ!そうでした。アハハ」
「ルークよ、我らもそんなものは分かる!」
「ああ、そうでした!なら……これを飲んでてくれよ?」
4人に渡したのは、紅茶の入った水筒である。
「熱いから飲むときは、水筒の蓋にお茶を入れて飲むと良いぞ?」
「おお、すまんな?………おぉ~これはいい」
「る、ルーク様。私達にもですか?」
「ん?要らんの?」
「い、いえ。ありがとうございます」
「気にするなよ?俺も飲むから」
渡された、お茶を飲みながらウオルが焦れ始める。
「ふぅ~。しかし…………待つな?」
「結構、困ってるんじゃないの?鱗、鑑定してドラゴンの物だと分かるだろ?それから査定だろうからな」
「それが分かっていて、わざわざ持ち込んだと?」
「そうだ!」
「なぜだ?」
「ここでは言えないかな?後で説明するよオルタ、ウオル」
「分かった。今は聞かんよ!それにしてもいつ迄待つのか?」
「そろそろ来るんじゃないなか?金額誤魔化され無いようにしないとな!」
「大丈夫だ!誤魔化したら我らが黙っておらん!」
「ハハハ、穏便に頼むよ」
マップを確認すると、どうやらギルマスが戻ってくるようだ。すると扉が開く。
「す、すみません。大変お待たせ致しました」
「いや?それで?」
「は、はい!査定額は、此方になります。鑑定結果でこれは確かに、ドラゴンの鱗だと分かりました。ですので、白金貨16枚をお支払致します」
どうやら誤魔化されなかったな。
「分かりました。ありがとうございます。ほらサクロスお前の分だよ」
「は、はい。では」
サクロスは、出された白金貨4枚を手に取って仕舞う。
俺も、残りの12枚を手に取りソファーから立ち上がり部屋を出る。
「ギルマスさん!ありがとう?」
「は、はい…………」
「お前達行くぞ」
仲間全員に声を掛けて、ソファーから立ち上がり部屋を出てギルドを後にする。
「さて!今度は商業ギルドだ!こっちも油断しないように!行くぞ」
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