お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)

いくみ

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第5章 冒険者ルーク1

第47話 お荷物ライン。

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兄達が何やら話をしている一方で、弟達二人はと言うと。
未だに、ラインが飛び上がるのに苦戦中である。

「お~い!飛べなかったら、連れてかないぞぉ~。ライン兄!」
「てめ~ぇ!ルークの癖に生意気だ!俺だって、出来る。ぐぬぬぬぬ!」

すると、ラインが僅かに浮かび上がる。

「うお、お、お。え?でき、出来たぁ~!ルーク!うぉぉ」

約1m弱浮き上がった瞬間に、バランスを崩して地面にどさりと落ちる。

「つっ!たたぁ。痛てぇ!」
「ライン大丈夫か?ほら」

といって手を出す。

「おお、サンキュー。ルーク!」

礼を言って、ルークの手を握ると立ち上がる。

「今のは惜しかったね?何回か練習すれば上に上がれるけど………飛んで移動するのも大変なんだけど出来るの?」
「ん~。考える!」
「そう?なら、暫く練習しててよ?明日はとりあえずラインは留守番しててな?」
「ええ!やだぞ!俺も行く」
「な、何でそんなに嫌がるのさ?屋敷に居れば良いだろ?」
「ばっか!それがやなんだよ!考えても見ろよぉ絶てぇ~明日は、屋敷の中が荒れるだろが!」

ローズの事で兄達が騒ぐ筈だぞ!と、コソッと俺に耳打ちしてくる。
まぁそうだろうなぁ~と、俺も思うよ。

「それは、分かるがなぁ~。だがなぁ……」

飛べないのが3人………。
連れてく人材………。
ウオル、オルタ、は決まり。
後は~ムムム……腕組みして考えてると、ラインが聞いてくる。

「お、おい!ルーク顔が難しくなってるぞ?どうしたよ?」
「むー」仕方ない!

庭からリビングに、戻りエルクに話し掛ける。

「兄上」

のんびりと、カミルと酒を飲んでいたエルクが突然呼ばれて僅かに驚く。

「ん、何だルー?ラインの練習は、終わったのか?(焦った、油断してたな)」
「終わったと言われれば、まぁ終わってますね。後は、本人の頑張り次第ですがね?って、そんな事はどうでも良いのですが…………」
「なんだ?」
「先程私の影達全員の訓練を、お願いしましたが。少し日程の余裕を頂けませんか?明日ラインが同行すると成ると。安全の為に護衛となる物が数人、必要に成りますので………」
「………そうだねまぁ、良いよ。日程は暫く伸ばす。全くラインが我が儘を言うから」

困るね。とカミルを見る。

「エルク、私を見るのは止めてくれますか?ラインに直接言って下さいよ。それにしてもエルクは、ルークに甘いのだね?」
「(甘い?俺がルークに?)バカを言わないでくれよ?カミル。なぁルー私かお前に甘かったことなど一度もないよな?」
「ええ、鬼ですね?」
「ルー!」
「アハハ。で、では。我が儘を言いますが、お願い致します兄上」
「ハハハ、分かったよ」
「で?ライン連れ行くのかい?ルーク」
「ええ、行くと言って利かないので。仕方なく」
「おい!ルーク。それじゃ俺がまるでお荷物みたいじゃねぇかよ」

当たり前じゃないか!何を呑気なことを当事者がほざくのか!

「大荷物ですよぉ~。何せ明日は王都に近い場所まで、空を飛んで行くのですよ?ラムセス、サクロスも飛べないのに、追加でラインですよなので影を連れて行かないと行けなくなる」
「う!何もいえねぇ」
「ですよね?」ニコリと笑う。

分かるなら、遠慮してくれないかな?
屋敷に居たくないのは、分かるがな?
………こっちも大変なんだよ。

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