お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)

いくみ

文字の大きさ
上 下
185 / 428
第5章 冒険者ルーク1

第43話 サクロスの涙

しおりを挟む


4人で離れのリビングのに座り。
エルク兄上が後ろにいた執事に声を掛ける。
(いつから居たんだ?幻のルイスに会ったぞ。レアだ!)

「ルイス!」
「なんでしょう?」
「ここに皆の分の食事を!」
「畏まりました」

そして暫くすると、ルイスが数人のメイドと共にリビンに入ってくる。
その後ろからセバスがサクロスを連れて現れた。

「エルク様、皆様のお食事をお持ち致しました」

そう言って全員の分をテーブルにだす。

「ああ、ありがとうルイス。さぁ皆で食べようか?」
「ええ、食べ損ねましたしね。エルクありがとう」
「ありがとな、エル兄。さて、めし!めしっ!おお、旨そうだ」
「ライン、行儀!」
「ヘーイ」

と言ったが……気にせずに、がつがつと食べ始める。

そしてセバスが俺に声を掛ける。

「ルーク様、サクロスを連れて参りました」
「セバ、ありがとう。さて、サクロスと言ったか?」
「は、はい!サクロスと言います」

緊張してるのは分かるが………。

「硬いな?」
「え?」
「まぁ良い、サクロス。そこに座れよ?お前、ローズの所はもう行かなくて、良いからな!」
「え?」と言って聞き返して来る。

すると、エルクがそこに座れともう一度言ってサクロスを座らせた。

「し、失礼致します。…………あの」
「なんだ?」
「ほ、本当に。行かなくて宜しいのでしょうか?」

そう言って涙を浮かべるサクロス。
これは、ローズに相当きつく当たられたな?

「す、すみません。お嬢様の、ご期待に添えず。出来ない事が多くて……………」
「あ~。すまんな?サクロス、始めから俺の所に来させるべきだったな。すまない」
「い、いいえ。おれ……私がなにも出来なくて、孤児院でも…………細かい事が出来なくてぇ~」
「ああ、泣くな!良いから!俺のとこに居ろよ?」
「よ、宜しいのでしょうか?」
「良いよ?ラムセスと一緒に居ろよ?その代わりちゃんと働いて貰うぞ?」
「は、はい。でも良いんですか?ラムセスと居ても?ルーク様のところに?ぅぅう」あらら泣き始めたか。

これは……………よっぽどだったな?
潰れる前に引っ張れて良かったか?

「さて、サクロス?」
「は、はい。ご主人様」
「ブァハハハ。ご、ご主人だってよ!ルークがご、ご主人?が、柄じゃねぇなぁ?ルーク!」
「ライン………」と言って思い切りラインの後頭部を叩くカミルである。

「い、痛ってぇ~。カミル兄痛い!」

空気読もうな?ライン!

「お前が失礼だがらだ!それに食事中に煩い!」
「へぇ~い」

と言ってブスくれるラインである。
しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

転生貴族のスローライフ

マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である *基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜

青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ 孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。 そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。 これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。 小説家になろう様からの転載です!

こちらの異世界で頑張ります

kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で 魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。 様々の事が起こり解決していく

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜

霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!! 「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」 回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。 フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。 しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを…… 途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。 フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。 フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった…… これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である! (160話で完結予定) 元タイトル 「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

妹が聖女の再来と呼ばれているようです

田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。 「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」  どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。 それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。 戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。 更新は不定期です。

悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!

えながゆうき
ファンタジー
 妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!  剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!

男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる

暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。 授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~

夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。 雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。 女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。 異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。 調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。 そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。 ※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。 ※サブタイトル追加しました。

処理中です...