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第5章 冒険者ルーク1
第33話 兄上登場
しおりを挟む「わかったよ、ここではせんよ。だがそうだな?王都の屋敷に戻って、ロイドお前の主に会うか?ああ、それが良いかなぁ?セバ」
「そ、それはまた、ルーク様。悪趣味な、全くお勧めは出来ませんね……」
と言ってセバスが顔色を悪くする。
「そうか?ロイドが会いたがっているのだから、会わせてやるのも、おもいやりだが?」
「思いやり………ですかね。ルーク様」
「なぁ、ケルバンも来るか?」
「ルーク様、私は謹慎では?」
「あぁ、そうだったな。だが怨む者の、最後は観たいだろ?」
「えぇ、まぁそうですが……。成らばハンスを連れても?」
「あ~ハンスは止めておけ?」
「何故ですか?」
「あいつは、デリケート過ぎるぞ、トラウマになって使えなくなるのは……痛い!」
「……はぁそうですね?あいつは。以外に気が小さいからなぁ。わかりました、俺だけご同行致します」
「そうか?成らばセバと、ケルバンとそこの騎士!」
「は?ルーク様ご用でしょうか?」
「おまえら、ロイドを押さえて着いてこい」
「はい!畏まりました」
すると、今まで見ていた野次馬達が一人の人物を見るとその人物に道を開ける。
「ルーク!何事だ?これは」
その声の主をルークは確認すると直ぐに返事をする。
「やぁ兄上、お騒がせしてます」
「お騒がせ、どころじゃないな?これは一体…」
どうしたと、扉の壊れた部屋を覗く。
「全くルークは加減を知らないと見えるな?後で母上に叱ってもらうか?」
「い、いやですよ?私はもう子供ではありません!ちゃんとこの部屋は、後で直しますよ?お気に成らさず」
「全く………。で、その者はどうしたのだ?」
「ああ、えっと兄上話すと長く成りますし。私はこれからこいつを連れて、王都の屋敷へ行くので、そのあとにでも?」
「…………前の屋敷へか?」
薄気味悪いと言う顔をする。
「ええ、そうですが……。まぁ、こいつを置いたら。また、直ぐに戻りますよ?」
「だから、何故その者を、屋敷になど?」
「ああ、簡単に言うとチェスターに、会いたいそうですよ?なので会わせようかと、思いましてね?私の諜報部隊を解散若しくは、分裂をさせたかったらしく、色々と画策してくれたので。お礼をと、思いましてね」
「ああ、そういう事か。成らば仕方がないな、分かったよ。だが、ルークそれが終わったら私の部屋まで来いよ?分かったな」
「招致!では。おい!行くぞ」
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