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第3章 誕生日パーティー
第53話 後片付け 1
しおりを挟むローズのパーティーはお開きに成ったが。
屋敷の中を使用人達が回り見っている。
来客達が出入りした場所を執事達全員に、見廻りをさせて居るのだ。危険な魔道具なんて、仕込まれたら洒落にならないからな。
それ故に、仕事は未だ終わっては居ないのだが……。
てか、本来は俺の仕事ではないと思うのだがな?
気のせいかな?
それにしても、目の前の従兄弟達は自分の領地?屋敷には帰らんのか?
すると、本日の主役が………飛んでも無いことを言い出した。
「お母様、私疲れましたわ。お部屋に戻ってもよろしいかしら?」
「あら、そうなのだったら良いわよ?ローズ。そうなさいな。疲れたでしょゆっくりなさい」
「まぁ、お母様ありがとう。では、皆様お先に失礼しますわ」
それだけ言うとメイドを連れて、自室に戻って行てしまう……。
………おい、従兄達に挨拶とお礼は?なんて、恩知らずなのか。
仮にも自分の祝いの為に、来て貰ってるのに?
なんで、自分が先に退室できるのだ!
そんな態度を許す母?なにこれは?
失礼にも程があるだろ。
体調が悪いなら仕方がないが……疲れたと言って部屋に戻るって何だ?
………俺は言わないがね?だが……マイナス査定だ!
なんと、恥ずかしい親子なのだろうか?
「それなら私達も貴賓室で、少し話をしょうか?行くぞ!」
「「「「分かりましたわ」」」」えっ!はぁ?」
「ルーク何か問題があるのか?」
「父上まだ後片付けが!残っているでしょ?私は後から伺いますよ。誰がしないとですからね!」
それだけ言って、チェスターを睨む。本来はお前が仕切るんだろ?
だが気が付かない………。残念だな。
「そうだったな……後片付けだったな?では後から来い」
「承知しました。では後程」
「ルー!」
「なんです?」
あ!ヤベ!不機嫌に答えちまったぞ?
「……すまんな、後片付けまでさせて。本来なら長男の仕事だからな?」
「それが使えないから。私、なのでは?」
「ハハハ。その通りだよ。すまんね、ルー任せた」
「ルーク、私がなんだと言うのだ?そんなものは、お前が言い出したのだから、お前がやればいいのだ!」
「………」
エルクとそんな話しをしていたら、チェスターが俺に向かって。意地の悪い事を父達の目の前で言い放つ。
「兄上……あんたは……」
「(メッセージ、エル兄上。仕方ないですよ?)」
「(ルー?………だがな、目に余るぞ!)分かった。すまんなルー頼んだ」
「ええ、それでは皆様また、後程」
父上達をエントランスで見送り。自分はセバスと屋敷に残り、フォルクス他の執事達からの連絡を、待つことにしたが……。
「セバ、俺………着替えたい!」
「え?お待ち下さい。まだ駄目ですからね!」
全力で止められた気がする……。
「駄目か……はぁ。で、まだ確認できないのか?仕方ないな!」
(メッセージ!バルマぁ~聞こえるか?)
(ヒッ!い、いきなり声を掛けないで下さいよ、如何しましたか?(ビックリしたな、もう少しで声を上げる所たった!))
(悪いな!屋敷の見廻り済んだか?)
(もう少しで終わりますよ、ルーク様。あっ!ほら、フォルクスが其方に向かいますよ。じゃ!)
とプッリと切れた。全くせっかちだ(笑)
「何を笑ってるのです?ルーク様どうかしましたか」
「セバ何でもないよ。おっ!フォルクスが来たな」
エントランスに座り込んで居ると、フォルクスが此方へ向かって来た。
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