121 / 428
第3章 誕生日パーティー
第53話 後片付け 1
しおりを挟むローズのパーティーはお開きに成ったが。
屋敷の中を使用人達が回り見っている。
来客達が出入りした場所を執事達全員に、見廻りをさせて居るのだ。危険な魔道具なんて、仕込まれたら洒落にならないからな。
それ故に、仕事は未だ終わっては居ないのだが……。
てか、本来は俺の仕事ではないと思うのだがな?
気のせいかな?
それにしても、目の前の従兄弟達は自分の領地?屋敷には帰らんのか?
すると、本日の主役が………飛んでも無いことを言い出した。
「お母様、私疲れましたわ。お部屋に戻ってもよろしいかしら?」
「あら、そうなのだったら良いわよ?ローズ。そうなさいな。疲れたでしょゆっくりなさい」
「まぁ、お母様ありがとう。では、皆様お先に失礼しますわ」
それだけ言うとメイドを連れて、自室に戻って行てしまう……。
………おい、従兄達に挨拶とお礼は?なんて、恩知らずなのか。
仮にも自分の祝いの為に、来て貰ってるのに?
なんで、自分が先に退室できるのだ!
そんな態度を許す母?なにこれは?
失礼にも程があるだろ。
体調が悪いなら仕方がないが……疲れたと言って部屋に戻るって何だ?
………俺は言わないがね?だが……マイナス査定だ!
なんと、恥ずかしい親子なのだろうか?
「それなら私達も貴賓室で、少し話をしょうか?行くぞ!」
「「「「分かりましたわ」」」」えっ!はぁ?」
「ルーク何か問題があるのか?」
「父上まだ後片付けが!残っているでしょ?私は後から伺いますよ。誰がしないとですからね!」
それだけ言って、チェスターを睨む。本来はお前が仕切るんだろ?
だが気が付かない………。残念だな。
「そうだったな……後片付けだったな?では後から来い」
「承知しました。では後程」
「ルー!」
「なんです?」
あ!ヤベ!不機嫌に答えちまったぞ?
「……すまんな、後片付けまでさせて。本来なら長男の仕事だからな?」
「それが使えないから。私、なのでは?」
「ハハハ。その通りだよ。すまんね、ルー任せた」
「ルーク、私がなんだと言うのだ?そんなものは、お前が言い出したのだから、お前がやればいいのだ!」
「………」
エルクとそんな話しをしていたら、チェスターが俺に向かって。意地の悪い事を父達の目の前で言い放つ。
「兄上……あんたは……」
「(メッセージ、エル兄上。仕方ないですよ?)」
「(ルー?………だがな、目に余るぞ!)分かった。すまんなルー頼んだ」
「ええ、それでは皆様また、後程」
父上達をエントランスで見送り。自分はセバスと屋敷に残り、フォルクス他の執事達からの連絡を、待つことにしたが……。
「セバ、俺………着替えたい!」
「え?お待ち下さい。まだ駄目ですからね!」
全力で止められた気がする……。
「駄目か……はぁ。で、まだ確認できないのか?仕方ないな!」
(メッセージ!バルマぁ~聞こえるか?)
(ヒッ!い、いきなり声を掛けないで下さいよ、如何しましたか?(ビックリしたな、もう少しで声を上げる所たった!))
(悪いな!屋敷の見廻り済んだか?)
(もう少しで終わりますよ、ルーク様。あっ!ほら、フォルクスが其方に向かいますよ。じゃ!)
とプッリと切れた。全くせっかちだ(笑)
「何を笑ってるのです?ルーク様どうかしましたか」
「セバ何でもないよ。おっ!フォルクスが来たな」
エントランスに座り込んで居ると、フォルクスが此方へ向かって来た。
12
お気に入りに追加
1,116
あなたにおすすめの小説

リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。
八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。
パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。
攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。
ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。
一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。
これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。
※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。
※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。
※表紙はAIイラストを使用。

目つきが悪いと仲間に捨てられてから、魔眼で全てを射貫くまで。
桐山じゃろ
ファンタジー
高校二年生の横伏藤太はある日突然、あまり接点のないクラスメイトと一緒に元いた世界からファンタジーな世界へ召喚された。初めのうちは同じ災難にあった者同士仲良くしていたが、横伏だけが強くならない。召喚した連中から「勇者の再来」と言われている不東に「目つきが怖い上に弱すぎる」という理由で、森で魔物にやられた後、そのまま捨てられた。……こんなところで死んでたまるか! 奮起と同時に意味不明理解不能だったスキル[魔眼]が覚醒し無双モードへ突入。その後は別の国で召喚されていた同じ学校の女の子たちに囲まれて一緒に暮らすことに。一方、捨てた連中はなんだか勝手に酷い目に遭っているようです。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを掲載しています。
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

スキル【アイテムコピー】を駆使して金貨のお風呂に入りたい
兎屋亀吉
ファンタジー
異世界転生にあたって、神様から提示されたスキルは4つ。1.【剣術】2.【火魔法】3.【アイテムボックス】4.【アイテムコピー】。これらのスキルの中から、選ぶことのできるスキルは一つだけ。さて、僕は何を選ぶべきか。タイトルで答え出てた。

転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる