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第3章 誕生日パーティー
第50話 誕生日パーティー当日 10
しおりを挟むフォルクスがルークに呼び止められて、王都の屋敷で帰宅する者達の、帰路を整備してきた。と、説明を受けたので、補佐の執事達にある程度説明をして、玄関の転移門に配備させる。
他数名の執事と、メイド達に連絡が終わると、王都の玄関には自分の他に執事とメイドを連れて屋敷に戻る。
「さて、マック」
「はい」
「ここに待機にして、帰宅するお客様のお見送りを頼む。玄関前には馬車も待機するだろうが、スムーズに事が運ぶように、手配をしてくれ頼みますよ」
「は!他の者と連携を取り、送り出すように致します」
「では私はあちらに戻り、帰宅するお客様を此方に誘導しますので、宜しくお願いしますよ?最初のお客様はケルン伯爵家の方達です」
「承知致しました」
「頼みます」
それだけ言って、まだ領地のパーティー会場に戻って行った。
◇◆◇◆◇◆◇
ルーク達がフォルクスに詳細を伝え、再びパーティー会場に戻る。そして母を探すが、中々見当たらない。
「セバ、疲れた……イスに座りたい」
「クスクス。結構動きましたしね?彼方で、お飲み物等如何ですか?お持ち致しますよ?」
ドリンクコーナーを見ると、まだ飲み物が並んで置いてあるね………。
「そうだな……喉!乾いたしな。行くか……」
人垣を避けながらゆっくりと、ドリンクコーナーまで歩くと後ろから声を掛けられた。誰?
「ルーク!楽しんでいるかい?」
チェスターだった!(笑)
「これは、チェス兄さま……楽しそうですね?何か良い事でもありましたか?」
顔を近付けて声を掛けられたから、もろにチェスターの息が掛かった。キモ!キショ!
さ、酒臭ぇ~!この人、場所弁えず飲んでるな?こうなると厄介だぞ。普段から厄介なのに更に倍だ。
さてこれは、どうしたものか?お付きの執事はどうしたよ!
「セバ!マルスはどうした!」
小声でセバスに問いただす。
何故?別行動が出来るのか疑う。
こいつは一人にしては駄目だろ!問題児だぞ……後でマルスは父上からきつい小言と、お仕置きだな。ハハハ!
「さ、探して参ります」
セバスが慌ててマルスを探しに行った。
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