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第3章 誕生日パーティー
第24話 領地の屋敷にて フォルクスside 4
しおりを挟むニッコリと笑って、凄いことを言うルーク流石としか言えない。つくづく察しの良いルークに、フォルクスは驚く。
何て察しの良い、方なのか?王都の執務室で先ほど話していた内容が、分かってらっしゃるのか?そんな事は、あり得ないのだが察しが良過ぎる。
ご兄弟で、こうも違いが出る物ですかね?先程までエルク様がご当主に、向いて要ると思いましたが………ルーク様は、エルク様より更に輪を掛けた様にルーク様は秀でて要るのだ。
怖いご兄弟である。
チェスター様は論外ですね?無能とは言いませんが。(笑)
セバスは鼻が高いですね?こんなにも優秀な主人を得たのですから。
さてさて、話がずれました。
「ルーク様?私、用にですか?」
「そうだよ?フォルクスは、屋敷の外に家族が要るんだろ?無いと困るぞ、確か屋敷はフォルクスの持ち家だったよね?しかも屋敷だよね?」
「………」
「………あれ?違った?」
本当に、何でも知ってらっしゃる方だ。
私の家は、代々マクゥエル家王都の屋敷に使える家で『子爵家になる』なので屋敷が王都に館がある。
私は住み込みだが、家族は屋敷に居て息子が屋敷を守って居る。
そんな事、ご兄弟の誰も知らない筈何故お知りなのか不思議な方だ。
「ルーク様違いません、貴方の言う通りで御座いますでは、申し訳御座いませんがこちらの鞄は暫く御貸し下さい」
ルークに礼をし、頭を下げる。
「ああ、良いの良いの。気にせず使ってくれ、それ結構入るから。屋敷も全部入るから便利だぞ」
「ありがとう御座います。さて、ルーク様お話が変わりますが。旦那様が、王都の屋敷にてお待ちで御座います」
「ん?呼ばれたかぁ、セバ当たりだ何が欲しい?」
「ハハハッ!そうで御座いましょう?私の感が当たりました。では、私の主には、後程おねだり致しましょう。その前に、王都に赴きませんとフォルクス様にも、わざわざこちらまで足を運んで頂いたのですから」
これ程、機嫌が良いセバスにはビックリする。
普段のセバスはこんにも明るいのか?別人なのでは?と疑いたく成る程明るい。
「分かったよ。セバ!なら父上に話を聞きに行こうか?だが少し待て!この格好は不味い、母上が怖い絶対に激怒するぞ」
「そ、そうでした。ではフォルクス様先に王都の旦那様に、ご連絡お願い致します」
セバスは、フォルクスに申し訳ないと頭を下げる。
「分かりました。では私は一足早く、屋敷に戻りましょう」
「宜しく頼むよ」
「畏まりました。では、後程……私はこれにて失礼致します」
「ああ、宜しく頼む」
そしてフォルクスは王都の屋敷に戻って行った。
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