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第3章 誕生日パーティー
第22話 領地の屋敷にて フォルクスside 2
しおりを挟む中ホールで、新年の飾り付けをセバスとしていると、なにやら入口から自分を呼ぶ声がしたので作業の手を止めた。
「セバ?今、……俺呼ばれたか?」
「はい。その様ですね?どうやら、フォルクス様が要らした様です。また、王都からの厄介事かも知れませんね」
「セバやめてくれ(フラグ立てるの)」
フラグと、言っても通じないだろうから『やめてくれ』にした。
「セバ仕方がない。手を止めて、フォルへ声を掛けてくれ」
「承知。フォルクス様、ルーク様は此方にいらっしゃいますが。何か急なご用ですか?」
すると、フォルクスは大体の場所が分かったのか歩いてルークの場所までやって来た。
「ルーク様。お忙しい中、訪問致しまして申し訳御座いません。実は、王都屋敷で急な変更が在りました」
「フォルが来るんだから、緊急なんだろう?」
「ええ、御理解が早くて助かります。詳しい事は、旦那様よりお話が在ると思いますが。実は、ローズ様のパーティーは、こちらで開く事と成りました」
「へぇ~、そうなんだ、で?」
「従って、中ホールにご用意致しますので。申し訳御座いませんが、マジックバックを数点お借り出来ますでしょうか?」
「フォルクス待て。今、中ホールと言ったか?」
「ええ」
「ここが、中ホールだが?」
「あぁ、そうで御座いました。私とした事が、うっかり間違えました。では、大ホールで少し余裕を持たせましょう」
なんて事でしょう、私とした事が計算ミスを……。
ですが、流石ルーク様です。直ぐに気が付き指摘していただきました。
「多分その方が良いぞ。フォルクス疲れてるな大丈夫か?」
「ええ、大丈夫で御座いますよ?」
「そうか?でも、これを飲むと良いぞ?」
何やら?瓶を一本お出しになり私に下さいます。
「ルーク様、これは?」
「あぁ、それは……疲れが取れるぞ!良いから飲め」
頂いた瓶を眺めますが、わかりません。
飲めと、ルーク様が仰いますが……。
「フォルクス様。それを飲むと、疲れが取れますよ。私も偶にですが、ルーク様から頂き飲みます」
セバスがフォローする。ナイス!
「分かりました。では失礼してルーク様、頂きます」
瓶のコルクを抜き一気に飲む。
すると、甘くのど越しの良い飲み物だと分かり飲んだ瞬間に、疲れが取れて行く感じがした。
「ル、ルーク様これは?一体」
「ん?それは、疲れが取れるポーションだよ」
「ポーションですと!」
なんと!!ポーションを飲んでしまった。
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