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第3章 誕生日パーティー
第10話 パーティーの参加者は
しおりを挟む親子の会話が堂々巡りを続けているが、歩みは止まって居らず。屋敷の主が勤める執務室の前に三人で立つ。
マルスが一歩前に出て扉をノックする。
「旦那様。奥様、チェスター様をお連れ致しました」
「入れ!」
部屋の中から入室の許可が下りると、マルスが扉を開ける。
執務室には家相のフォルクスが、執務のサポートしていた。
「貴方お仕事中に、ごめんなさいね?時間は大丈夫かしら」
「ああ、大丈夫だ。そこに掛けてくれ、チェスお前も座れ」
「はい」
フォルが人数分のお茶を用意し始めると、マルスもサポートする。
「さて、チェス。先触れ等出して、何かあったのか」
「はい、父上。実は……問題が2件ありまして」
「ほう?」
「3日後のパーティーで、除外したはずの第三王子が、何処からか情報を嗅ぎ付けた様です」
「「は?」」
「真かそれは……不味い」
夫婦で頭を抱える。
「何処からか、漏れたのかしら」
「招待客は厳選した筈だぞ。ローズの学友を多く招待したが……」
「考えるとしたらそこからかしら?それとも、招待した貴族からか、どちらも考えられるわね?」
「あとは、何だチェス」
「此方も、何処から嗅ぎ付けたのか、ルークの見合の話が在ったかと思いますが」
「ええ、全員お断りしましたわよ」
「存じて居ります。ですが、その中の男爵家のご令嬢が、ローズのパーティーに出席したいと申し出たそうで。男爵家から打診が参りました。どうやらルークが、パーティーに出るのを嗅ぎ付けた様です」
あの、ピンク頭の令嬢ですって!何て非常識なローズの学友でもない筈だわ。
「何故チェスに情報が入った!」
ガウルが激怒する。
「では、先ず……第三者王子の方ですが。王子の警護命令が先、程騎士団に通達がありました。内容は我がマクゥエル家の、訪問の為の警護命令でした。そして男爵家の方ですが、私にこの様な文面の文を伯爵家の騎士から受け取りました」
チェスターは父に受け取った文を渡す。
文を受け取り、内容に目を通し読み終わると父の眉間に皺が寄る。
「はぁ~」
ガウルは、ため息を付き黒いオーラを身体に纏わせる。
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