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第3章 誕生日パーティー
第7話 泣くローズ
しおりを挟む兄と母のやり取りを見てまるっきり、無視をされて話が進んでいくのに、少し寂しく思うローズである。
「お母様、私も居るのです。何かお手伝いしたいですわ」
「「ローズ」!」
二人が、声を合わせローズを叱咤する。
「な……なんですの?お母様も、チェスお兄様もお二人共。私だって役に立ちたいです。ルー兄様ばかりに、厄介な事をさせて要らして。どうせ、ルー兄様絡みの事でございましょ?」
「まぁローズ。何て事を仰るのかしら?私達がルークに、厄介事を押し付けてると言うのかしら?」段々オーラが黒くなる。
ローズが母の地雷を踏んだ!母の顔色が変わっていく。
「ローズ、何て事を言うんだ!今の言葉は口に出してはいけないな?母上様が悲しむ」
ローズが母の様子を見て、怯え目に涙を溜める。それでもなんとか、声を出す。
「で、ですが、私だけ何も知らないのです。そんなのはい、嫌です……わ」
知らないのは嫌だと言い、瞳から涙を一粒流す。
珍しく、ローズの弱い部分が出てきた。
普段は気丈に振る舞い勝ち気な部分が多く見られる彼女が、家族から孤立するのは嫌だと、言い涙を浮かべて泣く。
突然ローズが涙を流したのを見て、母と兄がローズが泣くのを見て二人で焦り始める。
「ロ、ローズ泣くな」
チェスターが、あたふたする。涙を拭くハンカチをポッケットに手を入れ探すが入れて居ない。
自分の身体をパタパタと探すがハンカチは出てこない。残念だ。
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