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第2章 マクゥエル公爵家領地
第30話 完成形……?
しおりを挟む家族が、チェスターの発言に固まって居たが母上が………復活する。
「ルーク。今のを聞いて、同等の物を用意するのかしら?」
「え?そうですよ。父上、兄様達が反対したので?」
「ルーク!馬鹿を言わないで頂戴な、ローズが成人するのですよ?」
「ええ、分かっています。ですから、私が仮に試作品と称して、作った物は?と申し上げたら駄目だと申しますし」
「待って頂戴。ルーク、これらは試作品ですか?」
「ええ」
「こんなにも美しい物が、試作品ですって?(どれだけ凄い物を、考えてるのこの子は!)」
「では、私に見せて頂戴?そうね……これの完成したものを」
母上が置物を指をさした。
「良いのですか?後で怒るのは、無しですよ?」
「ええ、大丈夫です。口は出させません」
「お、おい!リエル」
「黙って、貴方!ルークが出す物はいつも素敵なのよ?それを他の貴族に自慢できるのよ?」
「そ、そんなに自慢したいのか?お前は!」
「何が、行けないのかしら?息子の自慢が、出ますわよ?マクウェル家の自慢ですわよ?」
「そんなことは、しなくて良いだろ?」
「なにをいてっるの?お茶会の話の話題になるでしょ?ホホホ」
そ、そんなに下らない事をしてたのか……。
馬鹿馬鹿しい。
「ほら、ルーク。これの、完成形を私に見せて?」
「母上…それでは。絶対、怒るのは止めて下さいね。なら!」
ポーッと、テーブルの上が光り形が出来上がって来る。
数刻前に作った置物より、少し大きな物が出てくる。光が収まり、テーブルの上には硝子ケースの中に、クリスタルの薔薇の花束が花の本数も色も増え、宝石の数も増えている。
薔薇の色も二種類から三種類に増え、茎にリボンが結ばれて居るような形になった。
出てきた置物をみて「よし完璧」と、思わず言ってしまった。
「まぁ~何て、綺麗なんでしょう。先ほどの物も綺麗でしたが、これはローズが喜びますね。ねぇ~ガウル」
チラッと父上達を見る母が怖い。
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