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第2章 マクゥエル公爵家領地
第23話 衣裳決め
しおりを挟む「まぁ、ルーク良かったわね。暫く自由に出来て………。ですが!他の用事もありますよ?」
母が、満面の笑みを浮かべて両手を組み。
ニコニコとしてる。
(笑顔が………メッチャ怖いです母上)
「母上?何かご用でしょうか?」
「ええ、10日後の!ローズの誕生会のエスコートです。毎年行って居りますが、今年はローズが成人ですよ。盛大にお祝いをして挙げないと行けませんわよ?」
「母上、エスコートでしたら……チェス兄様とエル兄様がいらっしゃいます。私では力不足ですよ」
「何を言ってますの?ルーク。全く貴方は、自覚が足りないですよ。マクゥエル家の誇りですよ貴方達4人は、一人も劣る者など居ませんわ!(若一名は除きたいけれど…………)」
母そうは言うが、俺はやはり兄弟4人の中だと見劣りしてしまう。(これはルークの勘違いだが本人は気づかない)
「母上。やはりエスコートは、兄様達の方がローズも喜ぶかと?」
社交は苦手、冒険者が良いよ俺はね…。
あの、貴族達の気持ちの悪い目線に。
そして、吐きけが止まらなくなる様な、あの香水のキツい匂い………考えただけで頭痛がする。
「そうは行きません。ルーク!貴方は少し社交の場から、離れすぎです。我が公爵家の為にも少し働いて貰います」
「い、いや、母上。お言葉ですが私は」
「黙らっしゃい!さっ、そうと決まれば、早速衣装を作らないと。フォルクス!」
言い訳は聞かないと、無言の圧が掛かる。
「なんで御座いましょう?奥様」
「ナタリに、私の部屋に来るように伝えて頂戴」
「承知致しました」
「ガウル!私は部屋でナタリとルークの衣裳と、ローズの御披露目の衣裳決める話しをしてくるわ。後は宜しくて?」
「ああ、大丈夫だよ?そちらは宜しく頼むよ。終わったら此方へ戻ると良い」
「ええ」
夫婦で立ち上がりハグをして、母上が自分の部屋に戻って行く。
「フォル」
「は!」
「ナタリに伝達が終わり次第、ここに戻れ」
「畏まりました。では、少々失礼します」
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