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第2章 マクゥエル公爵家領地

第18話 ピンク色の

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「母上?兄様達にも縁談の話が、有りましたね?」
「まぁ流石ですねルーク、ですが貴方の話も来てたのよ」
「はぁ、私のですか?」
「ええ、まぁお断りしましたが。あとはチェスやエルの話もね」
「おや?母上のお眼鏡に叶うご令嬢が居なかったと?」
「そうなのですよ。ガウルと頭を抱えましたわ」

そう言ってニコリと笑うが、……案外この人の所為で上二人の婚期が遅れている気がするのは……気のせいではない気がする。
それは、俺の思い違いかな?
ま、俺にも見合い話があるそうだからそちらは止めてくれて感謝?だがな……。

「息子としましては、ありがとうございます。としか言えないですが」

母に礼を言い頭を下げる。

「全く、どの令嬢も浪費家の、頭の足りない子ばかりで……」

そう言えばと、思い出した様にポンと手を叩く。

「一人だけ本当に酷い、ご令嬢からのお話しがありましたわねぇ~」
「酷いですか?あまり舐められるのも、いい気がしませんね」ムッ!
「全くですよ。絵姿を見たのですが……男爵家のご令嬢で」

この時点で舐めてるな。
公爵家に男爵家の令嬢など言語道断である。
まぁ本人達の、意志があれば別……なのか?
気が知れん。

「断った理由ですが、そのご令嬢の頭髪が見たことも無いピンク色で瞳が青でしたのよ。気味が悪いったらないですわ。しかも学園の成績が、下から数えた方が早いとか」

プリプリと母上が怒って話す。
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