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第1章 追い出された
第4話 執事の迎え
しおりを挟む今までいた所から景色が変わり、綺麗な部屋へ瞬間移動した。
転移部屋に着くと、そこには待って居たかの様に、一人の男が立っていた。
「お帰りなさいませルーク様。本日は、お早いお帰りでしたが如何なさいましたか?(帰る予定ではなかった筈ですが……)」
「あぁ、ただいまセバス。大したことはないよ。ただ、俺があのパーティーを追い出されて、酷い目に遭っただけだ」
するとセバスと呼ばれた男は、苦虫を噛み潰したような悔しそうな顔をする。
「セバス。俺は、大丈夫だよ。怪我も治ったしね」
セバスの前で大丈夫だと。
自分はどこも怪我はないと、確認させるようにほらと、一回転して見せる。
「何ともないから心配するな」
だがセバスは、そんな問題では御座いませんと、ルークに詰め寄る。
「いいえルーク様!ルーク様が宜しくても私が良くないです」
「大袈裟だよ。大丈夫だ、ちゃんと考えてるから観ててよ」と、笑う。
だがその笑いは、幸せな事があった時の笑いでは決して無かった。
気味の悪い憎悪の笑いで、その表情を見たセバスはゾクリとした。
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