749 / 761
新たな町へ
684話 処遇
しおりを挟む二人に下がって良いと言って、二人を下がらせたけど、そこでハタッと思い出す。
おや?ベントンの奴、何故俺の許可無く人を増やそうとしてるのかな?
俺も何で受け入れた?
駄目だ疲れが溜まってたらしい。
ケイト……ちゃんとベントンの舵を取ってくれよ。
これは注意だな宣言撤回しないとな。
ま、その話はまた明日以降だ。
今日は疲れてくたくただ。
だから解散して、俺も部屋に戻って来た。
「はぁ疲れた。なんかごたごたしたけど、もう風呂入って寝る!」
宣言通り風呂場に向かう。
脱衣場で着ていた服を脱ぎ、風呂場に入るとシャワーを浴び頭から爪先までしっかり洗って、湯船に肩まで湯に使って声が出た。
「はぁ~善き善き!天国だぁ~」
おやじな事を言い、湯船に浸かって、つらつらと今後の事を考えた。
えっと、何するんだっけ?
そうそう、皆にお勧めされたあれ?………なんだっけ?
…そうだ、思い出した!ハイセス公爵領地だったな。
その領地の場所を、マップで確認して置かないとならないんだったな。
下見に行くんだから確認は大事だよな。
それから、後はなんだっけ?
そうだ!ゲイル達の仕事の配置変更?を考えないと…ああ、これはニングスに任せるかな?
でもハイセスには、いつ頃向かうかだな。
これは日にち調整が必要だよな?明日、ニングスとケイルスと、それからグレドの三人で話し合うか?よし決めるのは明日だな。
そんなこと考えて、湯船で寝落ちしそうな所で、ナビに起こされ、何とか風呂から上がって、フラフラしなからベッドに入って眠りに着いた。
おやすみナビ………すや~。
だけど………久々にアルシャに引っ張られた。
なんで、寝かせてくれないんだよ!
俺は眠いんだ。
「お久しぶりですぅ~暁彦さん!」
「…………ハイハイ。おひさです。俺は眠い」
「そんな冷たい事を言わないでくださいよぉ~」
なんか、猫なで声が感に触るんだけど。
「感に触るとか、神に向かって失礼ですよ」
「っ、また、俺の心を呼んだな!止めろよそれ。それで、なんのご用でしょうか神様?」
「そんな他人行儀な。私は悲しいですよ」
「じゃ、どうしろと?」
「普通にお願いしますね、フフフ」
フフフと笑うけれど、なに?
キモイんだけど
「それで、なんの用ですか。本当に眠いんですけれど?」
「そ、そうでした。暁彦さん、貴方この土地を移動為さるとか?」
「そうですよ」
また覗いてたなコイツら。
「そうですか……」
「だからなんですか?」
「その、確認なのですがこの土地から私達の像も、ちゃんと移動させて貰えるのですか?」
……………あっ、社を作ったままで、最近はお供えしてないな。
なんだ、その心配だったのか?
「そのつもりですけど? なんなら、移動先が早く決まるように、守護してくださいよ」
「それは………神のみぞ知るですね。ハハハ」
「あんたが神様だろ」
「あっ、そうでしたね。私は人間達の……おっと、貴方は私の眷属でしたね。たでしたら考えましょう」
「それは助かるけど、まあ、程々に見守っててくださいよ」
「はい!それはもう、毎日私や違う神達と楽しく見させて………あっ!」
「やっぱり、覗いてるんですね?」
「はい、楽しそうで何よりです。が、最近は少し違いますね。なにやら私の可愛い眷属に、ちょっかいを掛けてる輩が居るようですね」
覗いてって……やだ!
素直にゲロった、コイツもうやだ!
風呂までは覗いて無いよな?!
「フフフ、楽しそうな事を考えてますが、流石に入浴までは覗かないですよ。私達も」
なんか、信用できん。
「それだけですか?俺を呼んだのは」
「あっ、忘れてました。貴方に危害を加えそうな者は、私達で何とかしますから、お気に為さらず安心して、移動してください」
「それって、もっと早くして貰えたら良かったんですけど」
それなら、移動しなくてもいい気が。
「それは無理でした。貴方がここを離れてからの事にしたので」
「そ、そうですか」
離れる限定の事なんだ。
それなら、今後何が起ころうと俺ら関係ないな。
「それから、あのブルーなのですがね」
忘れてた存在を。
「ブルーがなにか?」
「ええ、視ていて余りにも怠惰が過ぎですね。私達もブルーの行動を視ていても、目に余るので、海に戻す事にしましたよ。これは、リンデル神と話し合った結果ですから、貴方は気にしないで下さい」
「そ、そうですか。なら宜しくお願いしますよ。なにせアイツ良く食べるので、今の状態だと困るので。で、アイツをどうするのですか?」
「明日にでもリンデル神が、ブルーを連れて、海に向かうそうです。楽しい事に、海深い場所に封印するそうですよ。フフフ、面白い罰にしましたねぇ。余りにも怠惰が過ぎると、こう言う目に遇うんですねぇ~」
そりゃそうだろうよ。
奴は、食っちゃ寝、食っちゃ寝を繰り返して、なにもしてなかったからな。俺に着いて来るとか、海に戻って仕事してるとか、無かったからな。
ん、待て、海に戻って仕事って何するんだ?
ま、まあそこは気にしないで置こう。
95
お気に入りに追加
1,306
あなたにおすすめの小説
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】彼女以外、みんな思い出す。
❄️冬は つとめて
ファンタジー
R15をつける事にしました。
幼い頃からの婚約者、この国の第二王子に婚約破棄を告げられ。あらぬ冤罪を突きつけられたリフィル。この場所に誰も助けてくれるものはいない。
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる