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新たな町へ

648話 へっ、御褒美?

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 さてさて、カナルとカシューを連れ森に入って素材さん達を持って来た訳だが。

 だが、ここで問題が発生する。

 そう、素材さん達を何処で売りさばくか!此が中々の問題なんだよ。
 ん~今の町のギルド…………俺は顔を出したくない。
 カナルとカシューの二人でギルドへ行かせる訳にも多分いかない筈。
 ギルマスに捕まれば、多分厄介なことに為る事は目に見えてるしな。

 どうする?

 かなと…色々一人で悩み中。
 すると、隣に座るカシューから声が掛かる。因みに今は馬車の中。
 だが、カナルだけは限界来てるらしく、へばってちまって今は馬車の中で死んでおられますよ。体力無いね。

 カシューはまだ余裕っぽいけどなそんなカシューから声が掛かった。なに?

「旦那様」

「何かな、カシュー?」

「ちょっと伺いたい事が有ります」

「なに?」

「魔物の素材…素材と言いますか、狩った魔物は何処に売りますか?」

「良いところに?気がつくもんだねぇ~君」

「気がつくと言いますか、その…」

「俺、ギルマスと折り合い悪いしね。今は」

「はい、その様な感じですよね」

「うん。あの人とは話しをしたくないしね」

 だから何処何売ろうかね。

「どこか……あっ!」

 ああでも、二人を連れてけないしねぇ。あそこ遠いしなぁ~。

「どうかしました?」

「いや、何でも無いよ」

「あ~なんなら隣町に行きません?」

「お、カナル生きてたか? で、俺らの話を訊いてたのかよ」

「生きてますよ! 勝手に殺すな!です」

 変な敬語が…………

「はぁ? 「です?」 なにそれ笑える」

「むぅ……カシュー揚げ足とるな」

「そうか?」ニヤリと笑ってるし。

 カシューニマニマしてるし。
 カナルの事からかってるし。

「っ!て……」

 コイツら、馬車で騒ぐな。
 つか、これ以上は取っ組み合いになりかねないし、止めるか。面倒だ。

「あ~馬車の中で騒ぐな、二人とも!狭いんだからなここは。んで、何?カナル、隣町だと」

「そう、ですよ。隣なら良いじゃないすか」

 ふむ…………隣町ねぇ~。
 カナルに言われてマップオープン。
 ここから近い町を検索っと。

 フムフム……あるねぇ~しかも二ヵ所もさぁ~どうしょうかなぁ。

「分かったカナル。その意見買うぞ! その意見採用!御褒美を用意するから考えとけ。それに、カシューもな」

「やった!!」

「良いんですか私まで?」

「良いよ。それに、ゲイルもベントンもだしな」

「何だよ、お得な感じがしないぃ~」

 ふふふ、カナルくんそう世の中は甘くないぞ。

「君だけ特別扱いは、流石に無理だぜ?」

 カシューも訊いてる話だしね。

「はぁ~い(なんか解せない。けど、くれるつうなら何でももらうし。何が良いか…あっトランの物でもねだろうか?)」







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