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新たな町へ
645話 毎度毎度
しおりを挟む毎度の事で狩りに森へ人……狩り違う一狩りに来てて。
ちっがう、怖いだろが"人"なんて狩らないしっ!
で、森の中へレッGO!
森へ行くメンバーは俺含めて三人。
馬車と馬は、ベントンとゲイルが見ててくれるそうだ。
馬車は森の入り口……何処こが入り口かは分からんが。とにかく木蔭に止めて、馬と馬車の周りに結界張って魔物と避けもして隠した。
最初はゲイルも入れて四人で、森の中行こうと思ったんだよね。ベントン一人に留守番って言ったら、凄くビビっちゃって、それも当たり前なんだけど。
「旦那様、こんな場所に俺一人とか!怖いですって!」
「ん~ベントンも連れて行きたいんだけど、馬車はともかく馬がね、隠せないよ。まさかこの森の中へ、馬で突進してくとかは無理だし。そもそも俺は、"馬"無理だし」
そもそも勇気を出さないと、馬に近づくのは無理だし!ましてや馬に乗るなんて端から無理。
馬には好かれてるようなんだけど。
何でだって話。
《獣神の加護のお陰ですよ》
『へっ?なにそれ、獣神?訊いてませんぞ!そんな神居たの?』
惜しい、そんなの訊いてないし、ご対面もしてないぞ?
……………多分。
「馬無理とか!旦那……まだ馬が駄目なんです?」
「煩いよ。カナルくん」
横に立つカナルを、斜め下から睨み付けた。けど、カナルの背が高いからいまいち睨みが効かない感じ。でも睨んでたのが分かったらしくカナルが目を反らした。クッソ背が高いとかあり得ねぇ~。
羨ましくなんか……ないぞ!
「……なんか、すんません」
ヘラっと笑うカナルにムッとするが、これがカナルだしな。
「ふん、カナルの癖に」
「なんですか?それ」
「だったら俺が一緒に残る」
「お、ゲイルくんが、ベントンの護衛してくれるのかい?」
おやおや、大人になった?精神的に。
「なら、済まんがゲイル頼む。ベントンもそれでは良いかな?」
「それなら大丈夫です。話し相手も出来ましたし、ここで馬の世話をして待ってます」
「そう、だったら良いかな」
「任せろ。旦那様」
「おう、任せた。多分四、五時間くらいで戻って来るよ。馬車の中には色々入ってるから、適当に昼飯は済ませててくれ。馬の水や餌も有ると思うからな」
「分かりました」
「ん、分かった。気を付けて」
「おう!じゃ、ゲイル、ベントン頼んだ」
「じゃあ~なぁ~。ゲイル、ベントン」
「行って来ますね」
二人と馬達を置いて森の中。
ガサガサと音を立てながら茂みを別け入り、獣道を探して歩く。
途中に開けた場所を見付けて一休み。
そこで、俺はカシュー達に水筒を渡すの忘れてて、慌てて渡した。テヘ♡
それからマップで魔物の気配を探る。
「カシュー、カナル。これ忘れてたよ。歩き長ながらでも飲んで」
「遅いです。俺喉カラカラです」
「ありがとございます。実は俺も」
済まん。
「ごめん、ごめん。すっかり忘れてたよ」
「いつもなら、事前に用意してましたが、今日はいきなりでしたから。俺達も持ってなくて」
「そうだったね。忘れてたよ」
そんな話をしていたらマップに赤点発見!居た。
「カシュー、カナル休憩終わり。魔物見付けた」
「えっ、もうですか?」
「そうそう、ここから東に少し歩いた所に何か居る。直ぐには遭遇しないと思うけど、一応警戒は怠るなよ」
「分かりました」
「了解」
「じゃ静かに出発」
俺を先頭に三人で歩き出す。俺はマップ便りに歩き出す。
暫く歩いた先に居たよ。
俺は歩みを遅くして、カナル達にしぃ~っと口許に指をあてて、振り向き小声で話す。
「カナル、カシュー、この先3メートルくらいの先にボアの群れが居るぞ。だから音を出さずにもう少し近づくからな」
「「了解です」」
「よし、もう少し先でまた、止まるからな。音を出すなよ?」
二人はウンウンと頷き俺に着いてくる。
ボアの居る場所から1.5メートルくらい離れた場所で止まる。
魔物群れの様子を伺うと、そこにはボアが10頭程居て何故かのんびりしている。
「カナル、カシュー、ここで魔法を使うからな」
ウンウンとまた、二人は頷き声を出さない。
これは…多分余計な音を立てると不味いとちゃんと認識してるんだね。
流石冒険者、助かります。
んで、俺はボアに向かってスリープの魔法を放った。勿論エリアスリープ。
こんな魔法有ったかな?謎だけど通用するので気にしない。
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