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新たな町へ

636話 改造!改装!

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 翌日朝食が終わって、、、

「………と、言うわけで皆さん!ニングスの息子さんのレクス君です。レクス君皆に挨拶してくれないかな?」

「は、はい!えっと…レクスです。これから宜しくお願いします」

 ペコリと、使用人の皆に頭を下げて挨拶してくれたので、これでレクス君の事はニングスお任せ。

「さてさて、次の話題です」

「なんだ、旦那また何かやらかすのかよ?」
ギクッ!なんで分かったのだ?
ここは誤魔化せ。

「ち、違いますって!そう、相談ですよ!相談。皆と共有、話し合いです」

 報連相は大事だろ。
「主が敬語……おかしい」

 ま、マイナさん……なにその鋭さわ。
 君いつからそんなキャラ?

「主、また何か思い付いたのですか?」

 お前も鋭すぎだ!

「そうそう!カシューくん思いついて、実行したいのだよ。フフフ」

「その笑い方…旦那、また何かやらかすのかい?」

「ケイト…またとか言うなよ」

「でも…毎回驚かされる」

「ゲイルくん………それは…あ~否定できない。かな。アハハ」

「旦那笑って誤魔化すなよ。何を思い付いたんだよ」

「そうそう、そう言う事は早く言って下さいよ」

「「「…………」」」

 やっべ…新人数人が無言でビビってる様子だし。

 カシュー達には突っ込まれてるし。
 ううぅ~俺って…ええい!ここは開き直って頑張る!

《意味不明》

『うっ!ナビ酷い。しくしく』

《ウザイ》

『うっ!』

 ナビまで…酷くねぇ?

 フフフ、俺は夕飯前の僅かな時間で、良い事を思い付いたのさっ!俺って従業員?使用人思いだと思わんかね?

「え~改めまして、皆さん!この屋敷に人が増えましたよね? なのでねぇ~ここを改築したいと思います。まあ、主な改築はこの屋敷だけだけどね。皆どう思う?」

「「「「「「「「………」」」」」」」」

 あれ? 
 皆黙ったぞ?
 何故だい?

《はぁ~なんでそんな事を?》

『えっ、だって人が増えたし。若干屋敷が狭く感じるし。部屋数増やしたい』

「あ、あの…旦那様」

「ん?なにケイルスくん」

「屋敷を改築と言うのは……?」

「ん、改装だよ。言葉のまんまだけど?」

「そ、そうですか…期間はどれ程かかりますか?」

「ん~屋敷に暮らしてる皆の荷物を、出して貰ったら直ぐに出来るとは思うけどな」

「はっ?直ぐにですか?」

「ちょっとまて、考える…」

「はぁ?」

 なんかケイルスくん困惑気味だね。
ま、ケイルスくんは放っておいてっと。

 この際、使用人達の寮と合体させて屋敷を広げるのもありか?
 と、なると寮も解体か。なら、一旦皆には町の宿にでも泊まっててもらうか?
 改築…嫌建て直しなら丁寧語に手を入れたいから二日は欲しい所だ。

 細部まで拘りたいし。

「よし、二日!二日で仕上げる」

「は、二日?」

「これまで一日くらいで出来たのにですか?」

「そうそう、色々拘りたいし。寮も一旦解体る積もりだよ。この際、屋敷をドドーンと広げる」

「ドドーンと……って」

「はぁ~また、大掛かりですね」

「なにニングス?」

「いえ、何でもありません。ですが二日の間我々は?」

「それな、それは町の宿にでも泊まっててくれよ」

「「ま、町の宿って」………」

「なに?カナル、カシュー。なんか問題あり?」

「い、いやぁ~町の宿かぁ~と思ってですね」

「あ~宿…宿ですか」

「それなら、ここに寝泊まり一択!」

 ゲイル突然なに?
 でもまあ一択ね…一択………。
 おお!ゲイルくんその手も良いね!
 だけど…何故宿を嫌がる?

「あ、あたしも馬車の方がいい」

「マイナとゲイルは馬車ね」

「そ、それなら俺も馬車でお願いします」

「そうだな。子供らも居るしそうしてくれねぇ~か、旦那」

「ニングス、グレドもか?」

「「是非!」」

「あの~疑問なんですが、なんで馬車に寝泊まりしないとならないのです?」

「そうそう、馬車の中なんて狭いですよね? 宿の方がいいのでは? そりゃ~宿代は掛かるでしょうが」

 そうだった、新しく来た使用人たちは馬車の中を知らないんだった。でも人数が増えたから、馬車の中は広げないと為らなんな。
 うん、後で早速広げよう。

「……ケイルスくんや」

「何ですか」

「馬車の中をニングスに見せて貰っておいで」

「へ?」

「ああ、良いですね。それでしたら、新しく来た人たち全員、馬車の中を案内てきますね」

「……頼んだ。その後で馬車を手入れするから」

「手入れとは?」

「ん?内緒だ」

「「「「「「余計な事をするつもりですか?」やめて下さいよ」そうそう」そうですよ!」なにするんだい」

「まあまあ、古株さんたち。お黙りよ」

「そうは言いますがね」

「こっちの心臓が持ちませんよ」

「そんなにビックリする事じゃないだろ? ほら、ニングス、皆と一緒に馬車を見せて来てよ。そんで、カナルとカシューにゲイル、マイナにケイトはここでのんびりしてお茶でも飲もうぜ?」

「了解しました。マイナ、お茶の用意」

「はぁ~い」

「では、ケイルス皆を連れて行きますよ」

「「「「「「は、はい!」」」」」」


 さてさて、馬車の拡張改装。
 屋敷の改造……どんな風にしょうか?

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