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新たな町へ

620話 魔石でなにするんだ?

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 ゼイル神とは話が着いたけど…まだ話はあるんだよ。
 アルシャ達には関係がないのはわかってるんだ、でも相談ぐらいは出来るはず。


『アルシャ済まんが、いま住んでる家の結界を強化してくれない?』

 ダメ元で頼んで見る。
 あとは何か参考に出来る案でもないか聞きたいしな。

「ん…結界でしたら、暁彦さんの魔法で十分の筈ですが、どうかされました?」

『いやな、今住んでる町の領主とギルドマスターががウザくてなぁ~』

「…そうですか、ですが…私は下界の事には手を出せません。ですので、暁彦さんが迷惑だとは思ってる事は分かりますが…それは出来ません」

『やっぱりそうか…いや良いんだけどね?少し心配で。この先あいつら何してくるのかが、不安なんだよ。今の土地から別に町に移りたいんだけど、使用人たちは今のままが良いって言うし。…なら、結界の強化かな?と思って聞いただけだ』

 本当に不安、今は門前払いしてても強硬手段は取って来ないけど…

「そうですねぇ……それなら暁彦さん、手持ちで、レッサードラコンの魔石ありませんか?」

『ドラコンの魔石?』

「そうだな。魔石があればおれたちの魔力を込められるぜ?」

 魔石ねぇ…それもレッサードラコンってそんなの持ってたか?
 ステータスボードを出し、アイテムボックスのアイコンを押して魔石を検索…えっとドラコンの魔石、魔石っと………おっ、あったが…これレッサーじゃないな。
 俺こんなのいつ倒したっけ?

 検索で引っかかったのは、レッドドラゴンの魔石だ。

『あった……これでいいか?』

 ドラゴンの魔石を二人に見せるが…こんなもの何すんの?

「これ……暁彦さんもう少し弱めのドラゴンの魔石ありません?」

『弱めのっても……ちょっと待って』

 アイテムボックスの閲覧画面をスクロールさて魔石を探す。
 ん……魔物の魔石って最近のは売ってるしなぁ~なんか、あったかね。

 しっかし、アイテムボックスの中こんなに物が多かったんだなぁ…後で整理しないと。
 あっ、サラマンダーの魔石があるけど…これじゃ弱わ過ぎる?

『アルシャ、サラマンダーの魔石しか今は手持ちがない。あとは弱い魔物の魔石が残ってるだけだ』

スライムとか、オークとかオーガにコボルトあとは…蛇に……あっマジョルもあるけど……ドラゴンじゃないし。ワイバーンなんて弱すぎるし……

「サラマンダー…それで十分ですよ。それを貸して下さい」

『別に良いけど本当に何をするんだ?』
何をするのかと聞きながら魔石をアルシャに手渡した。

「フフフ、暁彦さんの手助けです。少しお待ち下さい」
渡した魔石を受け取ったアルシャはなにやら変な笑いかたで手助けと言うが……本当に信用していいの?
なんか、いまいち不安に為ってきた!

 あれ?
 俺アルシャに相談すんの間違ってたか?

《知りませんよ?私は》

 ナビ……そんなこと言うなよ、あれアルシャはお前の上司だろ?




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