ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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新たな町へ

617話 仕事…いや仕事じゃないのか?

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『おっ、ライムなんだ? きなり出て来て』

 うぉ、ビックリしたなぁもう!

〈あたしたち、この野菜見たことなかったから、どんな物が出きるか楽しみだったの!〉

『けど…お前ら野菜食わないだろ?なに言ってんのさ』

〈野菜は食べないわよ、でも果物は食べれるもん!…じゃなくて、あたしたちは野菜とかの朝露を楽しみにしてたのよ!もうアキは何にも知らないのね!〉

 って言われたが…知るかよ、知ってたら逆に怖いわ!

『そんなのは知らないし、説明されないと分からんぞ。俺は普通に人間だし。精霊の事なんか知るかよ』

〈…………そうだったわ。じゃ説明するわ!あたしたち妖精は、野菜の朝露を貰う代わりに、草花たちに害虫が着かないようにしてあげてるのよ!だからここの野菜畑には虫が着かないでしょ!〉

『えっ、そうなの?(そんなん知らんし!)』

〈そうよ!蜂とか蝶は花の蜜を飲むだけだから追い払わないし、蜘蛛は害虫を食べるからそんなに邪険にしないで居て貰うけどね〉

『なにお前ら……そんな仕事…世話をしてくれてたの?』

 意外だ………唯々、蜂蜜をせがむだけで役に立たないと思ってたが…

〈当たり前でしょ!あたしたちは妖精なのよ!草、花、木からの悲鳴は聞こえるのよ。だから森なんかでは精霊がお世話はしてるのよ!まあここはアキの畑だから、あんまり手は出してないし。しかもここは、あの人間たちが手を入れてるから、魔法が使えなかったからここは枯れちゃったけどね〉

 あぁ~そうか変に水も遣れなかったのか?
 でも…枯らさないで欲しかった。

『枯れるの見過ごしたのか?』

〈ち、違うわよ!ただ枯れるのをの、ほほんと見てた訳じゃないけど…弦が伸びる草はあたちたちではどうにも出来ないし、手出し出来なかったのよ〉

 ここは人間が手を入れる″畑″なんでしょ!
と、そう言われればそうだな。
 ここはケイトが管理してるから、不思議現象なんて起きたらケイトたちがパニックに為るな。
 うん…納得。

『そうか、それにしても…お前ら少しは仕事…世話をしてくれてんだな。(いまいち納得してないが)』

 只飯喰らいの役立たずだし。野っ原でフワフワ、キャッキャウフフして遊んでるイメージしか無いのだが…
 でも…役には立ってるのか?

〈な、なによ〉

『ま、世話をしてくれてるなら。感謝しないとな?と思ってな』
 
〈ふ、ふん。そんなのは良いわよ!こ、ここの野菜畑はあたしたちも気に入ってるの!もう枯らさないでちゃんと面倒見なさいよね!じゃあね!〉

 ライムがプリプリして姿を消してしまった。
 ハハハ、あいつテレちゃって本当に素直じゃないねぇ~。

 でも…ここに来て妖精たちの行動が分かった気がするのだが……これ納得して良いのか?
 ん~この後ガインと空き地の相談するんどけど……精霊たちに俺は甘やかし過ぎてるのかな?

《そんなだから、付け上がってるのでは?》

『ん~場所に移す時一回ガツンと雷落として見るか?』

《まぁそれも手ではありますが……(あの主を舐めきってる態度が、一度怒ったくらいで変わるとは思いませんが)》


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