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新たな町へ

611話 庭に住み着いてる妖精が……増えてる。

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 キリンジ王国から自宅へ戻った暁彦。

 屋敷の屋上に降りて屋敷の中に。
 部屋に入り先ずは風呂で埃を落とす。
 風呂上がりお決まりの?コーヒー牛乳をグイッと飲む。

「プッハ~風呂上がりのこの一杯!最高!」
うん我が家に帰って来たな。満足だ。


 部屋着に着替え部屋を出て一階に降りその足でリビングのソファーへどかりと座る。

「ふぅ~一息吐いたな」と、独り言。

 しかし誰も居ないな。
 ふむ・・・皆さん仕事中でしたなハハハッ!

 なら……どうするか?

 ん~やっと座れたから暫く一人でここに居ても………腕を伸ばしてリラックスする?

 ああっ…そう言えば妖精達の蜂蜜がもう無いかも。
 折角ソファーに座ってゆっくりしたかっのだが……仕方い庭に出るか。

 やって来たのは中庭に結界を張ってる場所。要は妖精たちが暮らす庭だ。

 相変わらずこの場所は季節感がない。
 …何故だろう?

 結界の影響で季節関係無いのか?
 良く分からん。

 結界の中に足を踏み入れてそんな事を考えていると、何処からか妖精たちがわらわら集まる。
 …………おかしいな?
 この場所…俺の記憶だと契約した妖精の三人と、はぐれの妖精一人の筈では無かっただろうか?

 しかも妖精俺の頬をペシペシ叩いてくるし。
 お怒り?
 ………何故?
 あっ!蜂蜜か!

〈〈〈〈人間だ!〉〉〉〉

〈なんで、人間がここに居るんだ!〉

 そんな事を言われてもここは俺の屋敷の庭だが、お前らたちこそ誰様々なのかな?

〈ばぁ~か!こいつが俺様たちが契約した人間なんだよ!なっ!アキ>

『よ、よう。クルト久しぶりだ。だけど一確認して良いかな?』

〈おう!久しぶり。ってか、蜂蜜寄越せ!で、確認ってなんだ?〉

 先に蜂蜜なんだな。まぁ良いけどさぁ~。

『蜂蜜は後でな。で、確認だ、なんでこんなに妖精が増えてるのかな?』

〈へ?〉

 クルト頭を傾けキョトンとするな!

『へ? じゃないだろ?はぐれの光の妖精一人増えたのは知ってる。が、こんなに増えてるのは聞いてないぞ』

〈そんなの俺たちが皆を呼んだからだぞ!へへ良いだろ。みんなここが気に入ったんだだって。なぁ~クレジュにライム!〉

 なぁ~と言って、クルトはクレジュとライムを呼ぶが…お前ら勝手になにしてんの?

〈ふふふっそうよ!ここにいるみんなはね、ここが良いって言ってるのよ、だからここに居るのよ〉

 意味が分からん。

〈そうそう。ここは気持ちいいからな〉

『気持ち良いってお前ら……』勘弁してくれよ!こんなに妖精増えたら花が足りないだろがよ。手間が増やされる俺の身にもなれ!

〈ってことで!蜂蜜寄越しなさいよ!それと花をもっと増やしてよ〉

 やっぱり増えるのか俺の仕事が……

『ライム…お前』

〈なによ〉

『いや…』

 睨まれた、おかしいな?俺はお前らの主だった筈なのだが。

〈全く、アキが全然ここに来ないから、みんなにアキを紹介出来ないだろ!もっと頻繁に来いよな

『それは悪かったが、お前ら俺の存在なんてシカトしてたろ』

〈ん? そうしてだっけ?〉

『そうだろ』

〈してないぞ?あっ、でもそうかも?〉

『どっちだよ!』

〈あはは、細かい事を気にするな。禿げるぞ?アキ〉

『………』禿げねぇよ!






~~~~~~


長くなりそうなので一旦ここで切ります。

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