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新たな町へ
606話 我慢はしないのだよ
しおりを挟む屋敷の使用人達に移住を止められ、全員に移住は拒否されたけれどねぇ……。
ん?だったら、別に俺だけあちこちに家を持っても良いじゃん?
と、思ってしまったのだこれが。
使用人達と食事を取り、自室に戻ってから"はたっ!"と閃いたのだよ。
そう言う事でその夜は大人しく…さくっと眠る俺。
また明日から、各国々を視察に行きましょうかとニマニマしながら眠りに着いた。
そして翌朝…。
変わらず使用人達と食事を取ってケイルス君に屋敷の事を聞いて、また俺はケイルスに仕事を任せ…と言っても殆んど遣ることがないのだが…。
まあ、任せて俺は自室に引きこもり出掛ける準備の前に、午前の子ども達の勉強する姿をチラリと覗いて自室に戻る。
さてさて…足りない物を作って……
およ?そうだった…俺ってば、足りない物なんてないじゃんかね。寧ろ食い物が足りないぐらいだな。アハハ。
それにだよ、俺にはネット様という強い味方がいらっしゃるから問題無!さて何処に行こうかねぇ。
《はぁ~何をやらかす気ですか》
『むぅ…やらかすって!失礼な!』
《ですが、少しは大人しく屋敷に居てはどうですか?》
そうなんだけどな!
ナビ、俺はこの町嫌いなの。
《そう言う我が儘は、言わない方が良いのでは?》
『ん~無理!』
俺は我慢なんてしないんだよ!二度とね。
さて、何も問題はないならケイルスくんに一言告げて出掛けよう。
部屋を出てケイルスの居る執務室にお邪魔をする。部屋の扉を軽くノックすると中から返事が返って来たので中に入る。
「ケイルス、悪い」
「旦那様、なにかご用でしょうか?」
「うん、少し出掛けて来るから…屋敷の事を任せて良いかな?と、思ってね。一応黙って出かけるわけにも行かないしね」
「はあ……お出かけですか? どちらへ?」
「ん~森へね。狩りにでも行って来るよ。体が訛っててね」
「はぁ? ですが旦那様、昨日お出かけから戻って来たのに、またお出かけでしょうか?」
おや?なんか不審がられてない?
「そうだけどね…ま、直ぐに帰って来るから。じゃ!後頼むね」
それだけ伝えるとそそくさと部屋を出て、階段を駆け上がり屋上に出るとそのまま空へと飛ぶ。
ふぅ危ない、ケイルスって感が良いのだよねぇ~。
さて、何処に行こうか。
どうせなら行った事のない国に行きたいのだが…。そんな国って有ったかなぁ。
マップを出して行った事の有る国の町に色を着ける。
おお、まだまだ全然行った事のない所が多い。
これなら…行ける町は多いぞ!
……それならこの国に行って見るか。
~~~~~~~~~~~~~~~
読者の皆様お久しぶりでございます。
今年は…余り掲載出来ず申し訳ありませんでした。
中々身体の調子が戻らず、それとスランプなのか筆も乗らず…。
良いアイデアも浮かばずで、なにかともやもやで。
来年はこのスランプから脱出し、連載を継続したいと思って居ります。
最後に為りますが、今年も作者の書く物語りをお読み戴きありがとうございました。
どうぞ来年も、引き続き物語をお読み戴ければ幸いです。
皆様良いお年をお迎えください。
いくみ🎍
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