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新たな町へ

591話 断った! 改稿

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 よく遣った俺!
 ちゃんと断ったぞ俺!
 と、内心喜ぶ俺だ。そして………

「そ、それでは私はこれで暇させて貰ってもよろしいでしょうか?」

 それだけ言って、ソファーから立ち上がり扉を目指して立ち上がる。

「ち、ちょっと待ってくれないか?」

「えっと、まだなにか?」

 ええ、断ったんだからもう勘弁して下さいよ。
 ご領主様ぁ~なに。

「ああ、君がこの土地には住めないのは分かった。だが……定期的に……そう!顔を出してくれないかい?」

「……すみません、意味が分かりませんが?」

 なんでまたここに顔出す必要が?俺にはメリットがないし何処に顔を出せと?

「そ、そうなのだが…。では……」

「はぁ~領主殿。あまりしつこいのも嫌われますぞ?暁彦君は無理と言ってますし(じわじわとその気にさせた方がいいですよ。後々恨まれることがないでしょと)」

「……そうか。では諦めるとするか…(わかった…今回は引こう。だが!)」

 ほっ……良かったよ~。
 しつこいのは嫌いだ。
 これはもうここには顔を出さない方が良いのか?それとも………

「それでは領主様、隊長殿私はこれで暇させて下さい。また、そのうち顔を警備団の方へ出しますので」

「そ、そうか?それなら、またその時にまた良い話が出来れば……」

「はぁ……? 良いお話しですか? わ、分かりました。ではその時にまた」

 そう二人に告げて俺は領主邸を出た。

 執事に玄関口迄案内されて、軽く挨拶をしてから馬車で来た貴族街を歩いて抜け、誰もいなさそうな場所でフライで空に上がり町を後にした。

 ふぅ~危うく領主さんの良いようになる流れだった……
 危ねぇ一体何に俺を利用したかったのやら。

『さて、ナビさん』

《なんです?》

『次は何処に行こうか』

《……》

 おや?ノーコメントですか?
 大方"突然私に聞かれても"なんだろうがな。

 だったら……マップを開いて行く先を決めるが……悩む。

「何処が良いかな………」

 マップを眺めてるが、どうにも…どこもかしこもあまり気が乗らない。
 

「さてどうしょうか?」

 一旦屋敷に帰るか?今回は諦めるかな?


 そう言えば…屋敷を出て一週間経ってるんだよな…皆心配してるかな?

「じゃ帰るとするかな」

 次はちゃんと行く先決めて屋敷を出ようかな。

 そうして暁彦はワープで屋敷の屋上に舞い戻り、屋上から自分の部屋に戻ったのだった。


まぁ、別荘ぐらいなら建ててもいいのかな?
訪れる頻度は少ないだろうけどね。

維持費……ん…考えよう。

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