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新たな町へ
580話 また…… 改稿
しおりを挟むで、やって来ました冒険者ギルド!
早速受付のお嬢さん、違ったイケメンさんの前に立って話しかける。
「すみません」
「はい、いらっしゃいませ、ご依頼ですか?」
「いえ、買取りをお願いしたいのですが」
「はあ?どよのうな? あの…冒険者カードは御持ちですか?」
「ああ、これだけど」
カウンターの上にカードを出した。
「お預りしますね…………」
この暫しの沈黙が毎回すんごく嫌だよね。
それに隣のアルムさんがニヤニヤしてるし…。
「コソッ(なあ?アキ)」
「コソッ(なんですか?)」
「コソッ(お前、いつ、ランク上がったのよ)」
「コソッ(ええっと……何時だったかな…アハハ忙しくて忘れました)」
「ふう~ん。まあ良いけどな…」
イケメンが俺のカードを確認してる間の会話だが…アルムさん俺のカード何時見たのかね?
で、受付さん未だですか?
「あ、あの……こ、このカードは」
「なに?こいつの事、疑ってんの?」
「い、いえ、そんなことは…ただ…Sランクの方にしては…その……」
「その?」
「幼いなぁ~なんて…アハハ」
「あんたの基準で考えてんなよ、世の中広いんだからよ!んで、こいつの出す物は買い取るのか?」
「は、はい!騎士様が御一緒でしたら問題なく」
ん?それはアルムさんと、居なけりゃ俺は疑われてたのか?
はぁ~マジ勘弁だよなぁ……。
「あの……それって、騎士さん居なけりゃ俺は疑われてたのか?」
「い、いえ、その様なことは…」
ありますねぇ……ふん!
「まあ良いや、なら買取りしてよ?何処に出せば良いのかな?」
「で、でしたらここへ」
「はあ?ここで良いの?」
「ええ、どうぞここへ(Sランク冒険者…何でこんなところに来た!)」
「あっそう、ならここでいいんだね?」
「はい、どうぞ、お預りします」ニコ。
ニコこっと笑って馬鹿にしてるけど…ま、俺の見てくれなら仕方ないか…でもランク見たよね?
「アルムさん聞きました?」
「ああ、聞いたぜ?クククッお前華奢だからな、舐められてるぜ?ランク高いのにな?」
「うっ!仕方ないじゃないですか!鍛えても筋肉着かないんですよ!」
「いいから、そこに出せよ?この兄ちゃんが良いってんだからよ。で!なに売るんだ?」
「それですねぇ~ええっと……」
カウンターに、乗るかは知らんが…先ずはオークを10匹。それから…オーガも要らないからあれと。
あれこれと、どんどんと魔物を出して気が付くと魔物を山積みにしてしまった。テヘ♪︎
「ひっ!お、御客様!ここここ、これは?」
「だから、ここで出せって言ったのあんただろ?」
「す、すみません一度仕舞ってく、下さいぃ~!」
「ええ!出したのに……」
面倒だなもう!と、文句を言って再び出した魔物を仕舞う。
「ひっ!」
「で、何処に出せばいいの?」
「う、裏手の解体倉庫へお願いします」
「始めっからそう言えば手間が無かったのに、全く……」
「も、申し訳ございません…。此方へご案内致します…」
まぁ、大袈裟に騒がないから良いけどさ!それに無駄にギルマスとか来られでも面倒だしね。
受付さんに案内されて、裏手の解体倉庫へアルムさんと、二人で倉庫に入るが……相変わらず凄い匂いだ……。
「うっへぇ~すげえ匂だ臭いだ!俺ギルドの解体倉庫に来たの初めてだぜ!」
「そうなんですか?」
「ああ、騎士だからな縁がねえよ」
そう言って俺の頭をポンポンする。
「痛いし!アルムさん」
「ハハ!気にすんな」
「あのここに出して下さい、いま解体するものを呼んで来ますので」
焦ってバタバタ走って奥に引っ込んで言ってから、直ぐに戻って来た受付さん。
なに焦ってるのかね?
「お、お待たせしました、こちらが……」
「おう、俺はアルメってんだ。あんたか?魔物を売りたいってのは?」
「ええ、これなんてすけど?」
「ああ、それ………おいおい、あんた!すげえな…そこの騎士さんと、一緒に狩ったのかよ?」
「ちげぇ~よ、これはこいつのだよ。俺は付き添い」
「ほぅ…付き添いねぇ~」
「で、買ってくれんの?」
「ああ、かうぜ、だが…熊がなぁそれにそれに蛇……バイパーだろ?」
「ああ、そうだけど」
「オークと、オーガにそれと熊とモンキーなら買取る。それから角兎もいんのか、それも買い取る。が……蛇はなぁ……でかすぎんだろ!うちは無だな。唯…魔石と皮に肉……ん~悩む…」
「なら蛇は、引っ込めるよ。後は買い取って貰えるんだろ?」
「ああ、それなら。だが全部買い取って良いのか?魔石は?」
「要らんよ、全部売りたい」
「……了解だ。だが…少し時間をくれ。出された数が数だ!そうだなぁ……2日くれよ」
「了解した、だったら2日後にこの時間…ええっと昼の2つにまたくるよ」
「了解した、受付のこの兄さんに預けるよ」
「へ、私ですか?」
「だろうがよ!お前さんが担当だろ?」
「は、はい!では…2日後お待ちしてますぅ……」
「あっそ、ところでお宅の名前は?」
「は、はい!私はユリウスと申します」
「ユリウスさんね。俺は…暁彦だ」
「へぇ~アキヒコってんかよ!宜しくな」
「宜しく。アルメさん。じゃお願いします俺らはこれで」
たヒラヒラ手を振ってアルムさんとギルドをでた。
「ふぅ生き返るぜ!」
「ですね」
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