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新たな町へ

550話 ニングスの旅立ちとブーム ?! 改稿

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 墓穴…掘りました……。

 グレドがワクワクして俺に話し掛けて来て、…しょうがなく作りましたよ!

 フードプロセッサーを使ってね。
 ウインナーに使う皮はネットで探して、ボアの肉と粗びき胡椒に塩とハーブを数種類入れてね。
 それと、ハーブ入りとチーズ入りとオーソドックスな物を三種類大量に。

 茹でたソーセージを燻製してね。
 桜チップで燻製機でね。

 はぁ疲れた……。

 そしたら屋敷のみんなが、何でかお気に入りに為ったみたいで…何かにつけてウインナーが山盛りで出る様になった。一大ブームを作り上げてしまった。
 もちろんブルーや子供たちもお気に入りですが、俺には理解が出来ん!だって普通のウインナーだそ?そりゃ味も三種有るけどそんなにか?

 それに……肉は他にもあるんだけど?

 もあるし、唐揚げもなんならステーキもあるからなと言ったら、それはそれ!これはこれ!と言われてしまった。

 まぁみんなが気に入るなら作るけどな?
 グレドとタウルスとヘンリルもいるし。
 今では手伝をするラルフ君も居るしね。

 そんなことをしながら月日は過ぎる。

 その間に、ニングスは無事に?家族に会いに馬車で向かって行ったしね。
 旅立つ日に、馬車の使い方をざっと説明したらニングスが悲鳴を上げてたけど…なんで?
 それと、当座の金と大量の食糧を(調理済み)持たせて屋敷から送り出した。
 彼が戻って来るのは……いつの事やら?
 なにせ国を跨いで、遠い町へ向かって行ったからね。それを往復だ。
 半年掛かるか…それより掛かるか…分からない。

 そんな事が遭ってから、暫く過ぎた頃…いつもの納品の為にギルドに行った時…。

 珍しくギルマスが受付に座っていた。
 なに、珍しいんだけど?
 でも、誰もギルマスの前には行かないのな。(笑)

 ギルドの中が混んでても、誰もギルマスの前に立たないって。
 笑えるけど、俺的にはラッキーです。
 面倒が省けますよ。

 そんで、ギルマスの前に立って話し掛ける俺!回りの冒険者たちは見てみぬ振りだ。
 そんな回りの目を気にせずに、ギルマスの目の前に立って声を掛ける。

「よう、ギルマス! お久しぶり?」

「……なんだ、アキヒコかよ」

「んだよ、冷たいねぇ~いつもの持って来たのに…。要らないなら俺帰るし、他のギルドに持ち込むから良いよ」

 カウンターから離れようとして帰る素振りを見せたら、ギルマスが慌てて俺を止めた。んだよ、要るんじゃんか!

「そんなんじゃねぇ!悪かったよ要るから卸してくれよ。出来れば裏の倉庫で出してくれ」

「へ、薬も?」

「ああ、頼む。俺も直ぐ倉庫へ行くからよ」

 ギルドの裏に回って解体倉庫に入る俺…うっ!
 またキッい臭いが漂ってて俺ここ苦手!【クリーン&ピュフリケーション】
 はぁ~消臭と殺菌迄してしまった!バイ菌滅殺ですよ!ハハハ。

《相変わらず…潔癖な》

『煩いよ?俺は清潔な場所で育って来たんだ。仕方ないだろ?』

 そんなことをいいながら「ノルンさん!要るかぁ~?」と、大声を出して倉庫責任者を呼ぶ。

「……」

 おや?返事が無い……居ないのかな?ならギルマス来るまで待つか……。

 倉庫で暫くボ~ッと倉庫で待つと、やっとギルマスが倉庫に入って来たらなんだか嫌な顔をしたんだけどなに?



****

また暁彦がやらかしそうですが。
こちらも大変なことに為っております。
ですが…菓子一つでこうも大騒ぎしますかね?
ドン引きです。

「はぁ~今でも忘れられません。私は早く持ち帰って食したいです」

とアルシャがいえば…その話を聞いた二人の神の喉が「ゴクリ」と鳴った。
ん?気のせいかな?なにか生唾を飲み込むような……と二人を見れば涎を滴しそうな…何とも言えない顔をしてます。そして目が血走って見えるのはこちらも私の気のせいでしょうか?

「は、早くそ、それを渡しなさい!アルシャ!」
「そ、そうだよ自分ばっかり美味しい思いすんな!狡い!寄越せ!」

と掴んでいた私の腕を離すと今度はわたしが手に持つ菓子の箱を奪い取ろうとてを伸ばしてきます。

「ち、ちょっと!お二方お待ちください!ほら箱が落ちます!」
「寄越せ、寄越せ」
「寄越せ、寄越せ」
(こ、怖い……)アルシャの顔色が悪くなる。

アルシャに、に尻寄るパルミラとサンズ。
二人が騒ぎ出したので、今度は他の神達が集まりだします。

「なんだぁ~?騒がしい!」

騒ぎを聞き付け最初にやって来たのは火の神…グランバルです。
その他にも続々と神達が集まって来る様子がアルシャにはわかりますが…如何せん、パルミラとサンズがしつこく、私にに尻寄って来るので相手が出来ません。

「おお、こりゃ~。アルシャどうしたんだ?パルミラ、サンズ、アルシャが困ってんぞ?少し離れたどうだ?」

すると、パルミラがキッとグランバネルをにらみ。

「煩いわね!この脳筋!黙っててちょうだい!さぁアルシャ!私にその箱をよこせ!」
「って、パルミラ!お前俺に脳筋だと!どの口がそんな事をいう。おい!こっち向け。アルシャ!パルミラに用が出来た!パルミラをこっちに渡せ」
「む、無理いわないでください!私に言っても仕方ないでしょ!パルミラ、グランバネルが貴女に用事があるそうですよ?行ってください。菓子なら後で上げますから!」
「んあ?菓子だと?アルシャ!それどうした?」
「今、そんなこと私に訊かないで下さい!それよりパルミラとサンズを引き離して下さいませんか?あっ、ほら他の神達も!協力してくださいよ!でないと、暁彦くんから貰った菓子がバラバラになりますよぉ~!」
「「「「「「「「「「「「「なぁ~にぃ~!暁彦からの供物だと!」」」」」」」」」」」」」
「お、おいそれは本当なのか?」
「え、ええ、そうてすよ。だからこの二人を…」
「よし、アルシャ!少し待て!ゼイル、お前はサンズを押さえろ!俺はパルミラを押さえる」
「お、おう!任せろ」
「なら行くぞ!いっせいの……せっ」
「「よこら」よいしょっと」
と言ってグランバネルと、ゼイルがパルミラとサンズをアルシャから引き離した。


…………つづく









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