ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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新たな町へ

545話 新メニューは相談してな! 改稿

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「と、取りあえずこれ、宜しく。それと……グレド?」

「なんですかい?」

「最近メニューがマンネリしてない?」

「………そ、そうですか?」

 あっ、これは考えるのが面倒になって来てるのかな?

「まぁ~さっ、毎日違うメニュー考えるのも大変だもんな?」

 と、助け船を出せばグレドの本音が聞けるかな?

「そ、そうなんですよ!旦那」

 釣れた……チョロ。
 まぁ、でも気持ちは分かるか……偶には楽もしたいだろうしなぁ……。

 かと言って、皆で外食なんててきないしっ!
 飯屋の飯は……激不味だし。

「そうかぁ~なら………後で新しいメニューを教えるからさっ、またそれを参考にしてよ」

「よ、宜しく頼むぜ!旦那最近新メニューを考えるのも億劫でな……子供らも居るからそっちに手が掛かっちまってよぉ~」

 本当釣れてしまった……。

「えっと、さっ!メニュー行き詰まってるならタウルスとかと相談しないのか?」

「えっ?相談だと」

「えっ、相談しないのか?話し合いとかすれば楽じゃない?」 

 がしがしと頭を掻いて、クレドは困り顔をしてるけど…それ行き詰まるだろ?
 タウルスだって新米とはいえ、ここで暫く厨房仕切ってたんだし、話し合いって大事だよな?
 あれ?違うのかな…いまいち不安だ。

「ほぅ……話し合うですかい?」

「そうそう、タウルスと…なんヘンリルと三人で話し合うって、大事だぞ?ラルフ君も居るんだからさっ、何でも一人で抱え込まなくても良いんじゃないの?まぁ、俺に相談って手もあるんだけど?」

「ああ、話し合うって……そう言う…。そ、そうか!なら少しタウルスたちと話して見るか。それから、旦那にも相談させて貰うぜ!」

「そう?ならそうしてよ。クレド頼んだよ。って、事で今日は俺が厨房仕切る!」

「へっ?なんでまた?」

「ん~最近料理してないなっ?と思ってな……気晴らしにさせてくれ」 

「はぁ~それなら俺も勉強させて貰うぜ!」

「そう?なら手伝ってよ。って事で、先に俺の昼飯頼む…腹へったよ……」

「はぁ……ああ、未だ旦那に出してなかったな!それなら食堂で待っててくれよ、直ぐに出すからよ」

 遅い昼を終わらせて…部屋に引き籠る…。
 回復薬と滋養強壮剤と、毒消しくらいは作って起きたい。

 なので籠るんだけど……ニングスが未だ戻らないんだよね。
 どうしたのか?

 ……仕方ないマップでニングス捜索……………。

 すると、おっ…居た!   
 けど……ギルドに居た。

 ……なにしてんの?

 まっ、ギルドに居るならいいか。
 それに、何してたなんて聞けないしね。

 ニングスのプライベートな事だから聞けないよ…。
 黙って行ったって事はそう言うことだ。

 さて、俺は部屋に夕方まで籠るかな。



***

神達の……

アルシャとリンデルの会話を聞いた他の神達。

「ち、ちょっと!いまの話しはなにかしら?」


良く良ぉ~く聞かせなさいと、アルシャ達に凄むのは、美の神パルミラと闇の神サンズがアルシャ達に詰め寄る。

「なにこの花だらけは…キモい」

サンズがひどい。

「あんた達、今暁彦って聞こえたわよ。サンズ聞こえたわよね?」
「聞こえた!なにして貰った?」
「ねぇ~アルシャ達は、暁彦になにして貰ったのかしらぁ~?」

ま、まずいです!
ここはと、リンデルと目を併せて軽く彼女達を誉めて逃げましょうと、目配せをするとリンデルもそれがわかったのか?彼が頷く。
そして、パルミラ達にアルシャは褒めちぎれるだけ誉めて逃げる事にしたのだが…。

「あ、ああ、これはこれは美の神パルミラと闇の神サンズさんではありませんか!本日も御機嫌麗しく!お二方とも、お肌の艶めきがまた一段と輝いていらっしゃる!こんにちは、なにか私に御用ですか?」ヘラ。
「おおそうだね?アルシャ神。私もお二方の眩しさに目が開けられない。おっと、私はここで失礼を!急用を思い出しました。急がなくては。それでは皆様、私はこれにて失礼する」と、リンデルはそそくさと、美の神と闇の神に適当な挨拶をしてその場から消え去ってしまった。

(く、くっそ!リンデル神め!素早く退散しましたね!私を置いて逃げた!さてどうしましょうか…。寄りにもよって一番煩い、且つ面倒な美の神パルミラに捕まりましたよぉ~。だ、誰か助けて下さい)

「ちっ!リンデル……逃げたわね……。ならば…話を聞くのは…ふふふっ…。アルシャさまぁ~ですかねぇ~」
「あ!逃げた。にしても、アルシャなにその肌寒いお世辞…キモ。リンデルは後でしばくけどね。フフ…」

(ひぃ~舌打ちした!美の神なのに……か、顔が般若のようです。それに闇の神の顔が…こ怖!しかし貴女もブレてませんね。これは暁彦さんにチクリです!ですが…ううぅ私は二人に何をされるのでしょうか?聞いてもですいいかね?)

等と嘆くアルシャだが……果たしてパルミラたち二人の女神から逃げれるのかな?

………つづく



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