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新たな町へ
543話 立ち話?
しおりを挟むえっと、薬草とハーブを分けて……アイテムボックスから笊を出して、……分けた薬草とハーブにクリーンを掛ける。
それから……お茶にできるレモングラスやカモミールはドライで乾燥させて…と、後はラベンダーは生と乾燥するものと分けて。
……あっ、レモングラスも生とか居るじゃんか!
まぁ、それは後でいいか…。
それからタイムとロースマリーも別けてからと、ごそごそしてるとケイルスとゲイルが俺の側まで戻って来た。
「旦那様戻り……ました」
「旦那様?これはなんだ?草がいっぱいだが?」
「草……まぁ、草だけどな。ケイルス、ゲイル、有り難う籠持ってきてくれたんだよな?」
「ええ、此方に有りますが…旦那様?」
「な、なに?ケイルス君」
「私がこの場に居たときに、笊等ありませんでしたが?」
「そ、そうだったかな?アハハまあそんなに細かいことを気にするな!」
禿げるよ?
取りあえず、持ってきて貰った籠に採った薬草達をそっと傷を付けないように入れて、籠を抱えて屋敷に戻ろうとしたら、ケイルスから怒られた。
「旦那様がそんなことをしないで下さい!籠は私たちが運びます」
「えっと?別に……」
「そうだぞ!俺たちが運ぶ。これは何処に持って行くんだ?」
「それは寮の方の厨房へ運んでくれ」
「わかった」
「では参りましょう?今日の昼のメニューは、チーズとハムのホットサンドにサラダに、スープだそうですよ?楽しみですね」
ん?随分シンプルだな?
グレド…料理のレパートリーなくなったか?
そう言えば最近料理してないなぁ…よし!クレドと話して俺も厨房に立つかな?
「そ、そうか?ケイルスは楽しみなの?」
「ええ、此方のお屋敷での食事は楽しみですよ」
どれも美味しいけど珍しい物ばかりですからね。
と言われた感じもするんだよな…鋭い。
この世界にない料理方で、味付けだもんなぁ~不審に思うのは当たり前か。
でもゲイルが、ケイルスの隣でうんうんと頷いてるからまあ良しとしておくがな。
「そ、そうだね。なら早く屋敷に戻ろうか。でも俺は一旦着替えてから食堂に向かうから、お前たちは先に食事始めててくれ」
「おう!分かった。皆にも言っておく」
「旦那様が食事の席に付かないのに、我々だけで食事を始めてて良いのですか?」
「別に構わないぞ?待たせてるのは俺だしな」
「それでしたら、私達はこれで。……所で旦那様、ニングス殿はいつ頃ここから旅に出るのかお聞きですか?」
「それは、まだ聞いてないな。ニングスが戻ったら聞くつもりだけど」
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宜しいでしょうかと、聞いて来たけど当たり前ですよ!君が暫く屋敷を仕切るんだからな。
「そのつもりだけど」
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「ああ、そうしてて。俺も直ぐに行くから」
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