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新たな町へ

525話 今夜は歓迎パーティーだ! 3

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「……ああ、焼そばかな? ゲイル君」

「多分それ!」

「旦那、それなら俺が作るぜ!」

 任せろ焼は得意だと、謎発言してるけど……。
 あれは手順がいるんだぜ!フフフ!

「グレド、なら二人で焼くぞ!」

「おう!旦那任せて下さい。それに、あれは子供達に是非食わせたいんだよ」

「あたしも食べたいわ!旦那」

「俺も、あれ好きです!」

「そうだそうだ!あれ、出してくださいよ」

 カナルは酔ってるね?

「フフフ、了解だ!なら作るか!」

 ネットから焼そばの袋を六…いや結構皆食べそうだな。よし多めに八袋出すか!そしてグレドは鉄板に油をひいてて、既に野菜と肉とを炒めてるよ。準備万端だし早いねぇ~。
 なら俺は、麺袋から出して麺を一度お湯で余計な油を落として麺をほぐして鉄板に投入!

「ジャー」と良い音がしてグレドが麺と野菜を混ぜる。

「グレド、そろそろ塩胡椒だ!」

「おう、旦那!こうか?」

「そうそう!そして!この袋のソースを掛けて!グレドはやく混ぜろ!」

「お、おう!」
 
 グレドが焦げ付かない様に野菜と麺を、混ぜてる間に液体の中濃ソースもいてれ更に混ぜて出来上がりだ!
 古株の使用人皆が、ワクワクしてるけど……新人と子供は若干引いてるな?ハハハ。
 すまんテンションが可笑しいです。

「よし!皆ぁ~出来たぞ!皿持って好きなだけ取って食べろよ?あっトッピングの青のりと鰹節あるから適当になぁ~。それと、グレド子供達に分けてな?」

「了解だぜ!ほら、ラルフ、食って見ろ?旨いぞ?ルネルもルネドもだほら…」

「うん!パクっ……あっ!ムグムグ……お、美味しい!」

「兄ちゃんこれ旨い……」

「父ちゃん、これはおいちぃ~!」

「父さんこれ美味しい」

 そうだろ?とグレドが笑顔で子供達の世話をしてるよ、子供達が旨そうに焼そばを方張る……。
 それを見た使用人達は何故かほっこりしてる。
 フフフ子供の威力は絶大だな。

 そんな光景を、皆でほっこりして見てると突然俺の顔に何かが張り付いた!

 [ビタッ!]

「むがっ……いってぇー!」

 地味に痛いなんだ?



〔主ぃ!ずるいではないか!我も旨い飯が食いたいぞ!〕

「ブルーテメーーーー」

 突然のブルーの登場だけど……ヤバい…。
 新人達はブルーの事は知らないんだった。

 新人三人に目を向ければ…特に騒ぎそうな人は……居るかも。

〔主!何故こんなご馳走を作って、皆で食している場に我を呼ばんのだ!〕

(煩い!それより顔から離れろ!)

〔うむ…〕

 返事をするとおれの顔から離れて目の前をフワフワと飛ぶブルーだ。
 全くやかましい。

(で、腹減ってるのか?)

〔当たり前であろう!我は空腹だ!〕

(仕方ないな……ほれ、焼そばだ!お前も食え)

 焼きそばを皿に盛付け、ブルー目の前に出してやるとテーブルに皿を置けと命令してくる……こいつ。(オコ)
 テーブルに焼そばを盛った皿を置いてやると手掴みで焼そばを食べ始める。
 こいつ本当に食べ方が汚いんだよね。
 子供達が真似するから見せたくないんだけど?

「あ、あの~!だ、旦那様……」

「え?」

「あ、あれはなんですか?」

「あれ?あれはドラゴンの子供だな?(違うけど)」

「ひぃ!ど、ドラゴン……」

「なに?怖いのマリーさん?」

「こ、ここ怖いです!というか聞いてません!」

「なに?聞いてたら来なかった?」

「は、はい、わ、私は生き物が苦手なんです!ましてやド、ドラゴンなんて危ないですし!いくらお給料が良くてもごめんです!私は辞めさせて頂きます!」

「「「「なんて、恥知らず」そうだ」ですね」ドラゴンなんて可愛いじゃないですか?」

 別に辞めても良いけど…。
 そうだ!一つ縛りを付けて外にだすか?

「まぁ辞めたいなら良いよ出ていって貰って、だけどここで見たことは誰にも話さないでね?」

「は、はい!誰にも言いません」

『ナビ』

《はい!言質は取りました。これで契約完了です》

『フフフ、サンキュー!』

「だったら私物を持って早く出ていってね?それと…約束守ってね?オバサン」

「お、オバ!オバサンですって!」

「ケイルス!君はどうする?出ていくなら今だよ?それとガインもね?」

「いえ、私は別に?」

「俺も別に…さっきも見てるしな」

 バリバリと頭を掻いて平気だと返事がかえって来た…ホッ、男性人は問題無しだな。

「そう?なら、このオバサン屋敷から出して。誰でも良いからさっ!」

 今回は仕方ないのかなぁ~?
 でも、女の人が定着してくれないと困るんどけど……。


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