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新たな町へ
507話 面接を、始めるよ~!
しおりを挟むさて……ソロソロ始まるかな?
「おいアキヒコ!人を、 そろそろ入れるぞ!」
「どうぞぉ~!」
「……軽いなぁお前…」
「フフフだね。さて、面接を始めるよ~」
「おう、んじゃ、そこのあんた中へ入ってくれ、俺が注意したことを守れば採用はされるじゃねぇの?まっ厳しいがな?じゃ頑張れよ!」
ギルマス聞こえてるし!それにそんなこと言うなよ?俺は知らんぞぉ~。
ギルマスの声が聞こえなくなり、少し待ってると人が入って来た。
「失礼します……」
「どうぞ、そこに座って下さい」
とニングスが応対をする。
今回はニングスに進行を任せた。
「は、はい!」
「では名前と年齢、前の仕事を教えて下さい。それと特技も一緒に」
「は、はい!私は…元商人で、名をサルースと言います。年齢28才です。特技……はそうですねぇ~商人だったので、文字が読めるのと計算は得意です」
「商人ですか?何でうちで雇われたいんですか?」
「今まで雇われてたのですが、店がつぶれてしまって」
ニングスが、話を進めてる最中に俺は鑑定中……ふむ嘘は言ってないね。
それと、本当に計算はできるけど……性格が問題だね。
考えが固いッポイし粗野だな。
「ねえ、お兄さん」
「な、何かな?僕……(なんで、餓鬼がいる?)」
「お兄さん、俺は今回募集している屋敷の主だけどさっ…」
「えっ!こんな子供が?」
「ぶっ!旦那様…子供ですって。ククク」
「煩いよ?子供で悪かったな!カナル君。ふぅ~ニングス頼む」
「はい!畏まりました……。ええっとサルースさんと言いましたか?」
「えっは、はい!」
「お部屋から出て、お帰り下さい。今日はありがとうございました」
「えっ!な、何で……」
「ギルマス!お帰りだぜぇ~!」
俺がギルマスを呼ぶと、直ぐに扉が開いてギルマスが顔を出して文句をいう。
「んだよ!はぇーなぁ?もうか?ほれそこの出ろ!んで帰りやがれ!次入れるぞ!」
「宜しく!」
次に入って来たのも男だ。
「失礼します」
「どうぞ、そこへ座って下さい。名前と年齢に、前職と特技を教えて下さい」
「は、はい!名前はジャック・フォール、年は18才学生です。特技は……特に無いですが、今は魔法学の勉強中です。えっと……僕はドイア王都の国立学園の…三年でもうすぐ卒業なのですが……就職先が見つからず……」
「ほぅ、学園の生徒さんですか?ですが……貴方は未だ、学園の寮で暮らしているのでないですかね。それに、学園の生徒さんは貴族では?わざわざ就職など必要無いのでは?」
「そ、それはそうなのですが……。ぼ、私は貧乏男爵家の三男です。それで、殆んど貴族の役割など果たせて無いので……。上の兄達とは、折り合いも悪く。その……学園の寮も追い出されて困ってたら、寝泊まりする場所をギルマスさんに助けて貰ってて」
ん~この人……ああ資金を家から断ち切られてるねぇ…。
あと少しで卒業なのに、待っててあげれば良いのにねぇ…それだけ困ってるのかな?
気の毒に……結構この人この世界では優秀の方じゃんか!体力はないけど。
魔法は三属性使えて……算術に語学力もあるな力は弱いけど……。
だけど子供達の相手はできるかな?
でも貴族かぁ……どうするかな。
「えっと、お兄さん?」
「えっは、はい!」
「俺が、今回の募集してる責任者なんだけどね?」
「はっ?君がかい?」
「そうそう、この方が俺らのご主人様だ」
「そ、そうですか。で、なんでしょうか?」
ほぅ、ここはクリアね。
「うちの募集要項聞いたかい?」
「ええ、何か算術と読み書きができる人と、メイドと畑仕事ができる者と聞きましたが?」
「そう、君は算術読み書きで当て嵌まるけどさっ。うちは子供相手の教師を探してるんだけど、君は出来る?貴族にそんなことさぁ?それと子供とは別に、あと二人にも読み書き教えられるかな?」
「……こ、子供の教師ですか?」
「そうだよ?」
「まさか、君に教えるのかい?」
「ぶっ!」
カナル受けすぎ!
「ククク違いますよ?旦那様に教えるなんてそんな。ククク」
「え、違うなら誰を?」
「屋敷に居る子供が三人いてな?この子らに教えるんだよ。あんた出来るか?」
「それに、あんた見たいな貴族様に俺らの暮らしが理解できるかな?」
そう、先ずそれだよね?
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