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新たな町へ
506話 デリカシーの無い大人。
しおりを挟む受け取ったリストを見て先ず名前で鑑定……。
すると、名前が赤く光る中に青と黄色い色が光る。
その光の名前の上に○△✕を付けていく。
「旦那様なにを?」
されてますか?と聞かれて手でニングスに合図して少し待っててもらう。
そして、印をつけ終わってから話しをする。
「すまん、待ってて貰って悪いね」
「いえ、なにをされて居たのですか?それに名前になにやら印が付いてますが?」
「これは…鑑定結果だよ…。どうやら使える人間はそう多くないよ?」
リストを見ながら○と△と×の説明をしていく。
「ほら、名前に✕が付く者は完全に悪意があるから面接しない。そして、三角はその中間かな?でもこれも面接はしないかな……」
「何故?」
「ん~性格が良いのか悪いのか、分からない中間だからな。多分……ほら、屋敷にやって来てすぐに追い出すかも知れないだろ。それに少し前にもあったろ?」
「あぁ~そういう……」
「そう言う~だよ。カシュー」
「了解です!」
「で、この残りの人を面接ですか?」
「あぁ取りあえずね?そのうちギルマスが、ここに来るだろうから。ギルマスにこの人達を呼んでもらうよ」
それからまた鑑定だな。
そして、暫く待つとギルマスが部屋に顔を出した。
「よう!アキヒコ!早速だが、時間が無い。ソロソロ面接を始めるが?」
「その前に!ギルマスこっちにきてよ」
「な、なんだよ!」
「ギルマス、これ見て……」
「なに?」
ギルマスにリストを見せてなに来れは?と俺は聞く。
「これは、ギルマス本当に水晶で鑑定したのかな?」
「お、おう!したはずだが?」
「筈だが?なにそれ、まさか鑑定を他のギルド職員にもさせたの?メル以外に?」
「あぁそうだよ!色々大変だったんだ!50人に絞ったのも大変だったんだぜ?」
「ふぅ~んこれでね……。殆んど半分以上犯罪者と間者だが?」
「……マジか?」
「マジだな。ま、犯罪と言っても金をくすねたり、恐喝?あっでも暴力的な人もいるね。それから後は、万引きか。それから……店の金を盗んでるって人も居るけど?それとは別に、何処かの貴族の回し者に金持ち達の差し向けた間者だ。ねぇ~ギルマス…水晶壊れてない?」
「うっ……す、すまん。面目ねぇ……」
「まぁ、良いよ。取りあえず10人は残ったからこの人ら呼んでくれない?あっ!でもこの人らにも条件を言ってから連れてきてよ」
「な、なんだよその条件ってよ」
「態度が悪ければ採用はしない!俺のさじ加減だとね。後は、採用はされても一週はお試し期間だと、伝えてからここに呼んでな?」
「お、お前……。今回は……またきついねぇ~!」
「当たり前だよなぁ……こんなに雑な人選されちゃったらさっ?俺が鑑定して分かったから、良かったけどさぁ~。と言うことで、この10人だけ残して後は帰って貰ってよ。それから面接する」
「仕方ねえ……少し待ってろ。ったくよ、毎回毎回……奴隷でも買えっうんだよ!ったく」
とぶつぶついいなから部屋を出ていく。
本当にあのギルマスはデリカシーが無いんだよねぇ……。
「だ、旦那様……あの様に言ってますが……」
「あぁ……なっ!本当に気遣いの出来ない大人だよなぁアハハ!まっ!気にするなよ?気にしたら負けだ!」
「は、はぁ……負けですか?」
「そうだよ!それより面接だこの10人だけどね?よく見て感じた事を、俺に教えてくれよ。それから判断するからさ」
「「「了解です」」」
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