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新たな町へ

504話 水の中に入るのは……。

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 それから二階に上がって部屋の確認中だがここは余り変わらないからね、移動する人は適当にと言ったらそそくさと移動する者達が動いてるね。

 後は任せたと言って、俺はプールに一人出向き更衣室で水着に着替えて水温確認して…。
 水に入って肩慣らしに軽く泳ぎ出す。

 フフフ楽しい……泳げる!昔は泳ぐのは疲れるから好きでは無かったけど…。
 体が変わったから軽く泳げる。

 これは良いね!
 バシャバシャと水音を立てて泳いでるとなんか目線が……。
 泳いでる途中で泳ぎを止めて、プールサイドを見れば…マイナとケイトがなんだか呆れて見てるけどなに?

 プールサイドに近づいて二人に声をかける。

「おう、どうした二人で?」

「旦那様……凄い!泳げたんだ?」

「相変わらず変わった人だよ、旦那はさっ!」

「ええっと…マイナ、ケイト二人ともなんだよそれは」

「え、だってあんな泳ぎ方見たこと無いからね?」

「そうなんだ?」

「そうだよ!まったく……でも水は怖くないのかい?」

「怖いなら泳いでないし、プールなんて作らんよ。それで?二人は入るか」

 水着なら有るぞと言えば、丁寧に御断りの返事が返って来た。

 まあ、そうか……。

 プールで水に浸かったままで、マイナとケイトと話をしてると部屋の移動が終わったのかな?
 カシューやカナル、ゲイル他の使用人が顔を出した。多いなおい!

「だ、旦那様…何してるんですか?」

「え?泳いでたんだけど?」

「泳ぐですか?」 

「そうだよ、旦那様かっこよかった!ね!ケイト」

「ま、まあ、そうだね。格好はよかったよ」

 二人ともさっき俺の事誉めて無いよね?
 呆れてたよね。
 コロコロ態度が変わりやがる。
 ふん!

 俺は黙ってプールサイドから離れてまた泳ぎ出した。

 バシャバシャと水音を立てて気ままに泳ぐ。
 クロールに平泳ぎ…、バタフライは……コツが分からんから止めておこう。

 ノンストップで泳いでれば、さすがに疲れて来たのでプールから上がり、デッキチェアーに掛けておいたタオルで濡れた頭や顔を拭いていると、ニングスから声が掛かった。

「旦那様お見事でしたね?泳ぐとは、あぁいう事でしたか?」

 ん?「あぁいう事」とはなんだ?

「そ、そうだけどなに?みんな泳げないの?」

「ません、俺は風呂以外で水に浸かるのはごめんですね」

「そうそう、ごめんですね」

 タルウスとモルマンはNGと。
 後はまあ、ニングスとグレドも同じ感じだろうな。   
 それと子供は絶対駄目だろ?危ないし。

「ふぅ~ん皆そうなんだね。だったら、無駄な場所を作ったな…。それじゃここは壊すかな?取りあえず保留にして俺だけ一人で泳いでもいいけど……。ま、水は危ないからね。泳げないなら近付かないでね?特に子供達は気を付けて。ここには鍵を掛けておくよ」

「そうしてくれよ、旦那。メルドがさっきからその水ん中に入りたいって騒いでてよ…」

「なんで?僕も水に入りたいぃ~!父ちゃん良いだろ?あの人凄いよ?ねぇ!」

 メルド君て確か、三番目の子か未だ幼いし。水は危ないから無理だね、多分足が付かないと思うし。

「グレド了解……。ここは壊すよ子供が、遊べるスペースにするよ」

「い、嫌そんな……俺らの事は気にしないでぐだせぇよ!旦那!ここはあんたの屋敷の敷地だぜ?好きにしてくれや!俺らは使用人だ!子供の事はいちいち気にしないでくれよ」

「そう?なら好きにするよ。ここは鍵を掛けて、厳重に管理する。そして、結界を張れば入れないだろ?」

「「ええ!俺は入りたいっ」」

「なに?カナルと、カシューは興味があるのか?」

「そうですね……水は苦手てすが…さっきの旦那様の姿がなんとも……」

「俺もです!旦那様、教えてください!」

「そう?なら今度教えるよ。以外と体力付くよ泳ぐのは」

「そうなんですね!だったら是非とも!」

「わかった、ところで皆は引っ越しが終わったのかな?」

「はい!終わりましたよ」

 そう、こっちは終わったんだな。
 後は屋敷の改装か……。
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