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新たな町へ

503話 贅沢だ!

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 使用人達と新しく出来た施設の中に入る。
 外は余り興味は無いみたいだ……。
 なんでだ?
 あぁ、倉庫に馬関連の物しかないからね。

 さてそれでは皆が暮らす寮に御案内ぃ~!

「さて、皆さん!一階からみて回るぞ!」

「「「「「「はい!」」」」」

「ラルフ君達も良いかな?」

「「「はい!」」?」

「では、一階の食堂はこっちね?その奥に狭いが厨房がある。ここは簡単に、飲み食いできるから好きに使ってくれよ」

「で、では…使用人は全員こちらで食事ですか?」

「それは、まあ自由にしてよ。俺は屋敷の食堂で食事を取るから、俺と一緒に食事を取りたい人は来てよ」

 お待ちしてますよ。
 といったら呆れられたが……なんで?

「はぁ~そんな事を言わないで下さいよ!」

「俺ら全員、旦那と食事したいぜ?」

「そうなの?でもほら、人数が多分増えるからね。屋敷の食堂とリビングは元に戻すよ?」

「え?マジ」

「マジです!」

「へっ、へぇ~。それで、こっちに部屋を移動する人はこっちで食事してね?」

「旦那そうは言うがよ、こっちの厨房は狭いだろ?」

「そんなの、屋敷の厨房から運んでよ?水と火は使えるしね。温めるくらいは使えるよ?」

「そ、そうか……なら、料理人も屋敷と寮で人を別けるか?」

「まあ、そこは話し合いで宜しくね。さて次は……子供達の教室を覗いてな?」

 子供達の教室は狭いがそれなりの物は揃えた。
 現世の学校の教室を模写したけど……どうかな?

「あ、あの……旦那様?」

「ここが教室ですか?」

「そう、子供三人もしくは五人は余裕で座れるでしょ?」

「はぁ……それには少しは広いですが……。それと、あの黒い壁は黒板ですか?」

「そう、黒板ね、あとこれはチョークね」

「フフフ、それはありがたいですね」

「だろ?さて隣の部屋は皆の談話室だよ?」

 隣談話室と、言って案内した部屋は隣の教室より少し広めにした。テーブルとソファーを入れてある。

「旦那様ここは?」

「まあ、使用人同士で話すこともあるでしょ?だからここで色々交流してよ」

 俺が居ると話せない事も、ここなら気兼ね無く話せるだろうしな。

「り、了解しました……」

「さて、後は……ああ、トレーニングルームね」

「なんですか?それは!」

「ハハハ、みたら分かるよ?多分ね……」

 いまいち不安だがな。

 そして、トレーニングルームを皆に案内すると……。

「「「な、な、な、な、なんですかぁ!ここはぁー!」」」

 ハハハ、カシュー、カナル、モルマン、ニングス驚き過ぎですよぉ?

「フフフ、ここは運動不足の人が使える様にした部屋だね」

 ランニングマシーンに、ぶら下がり健康器と腹筋マシーンに背筋マシーン?でいいのかな?

 部屋が狭いからこんな物しか置けないけどね。

 それからとどめに!プールを御案内!

「さてさて皆さんここは、プールと言います!どうだ喜べ!泳げるぞ!」

「「「「「「「「「「………」」」」」」」」」」

 え?何で……皆無言?

《お久し振りです!主……》

『ん?お、おう?久しぶりだね?で、なに?』

《一言……馬鹿ですか?》

 本当に一言だ。

『え?俺やらかした?』

《ですね》

「えっと……ここは泳ぐ場所だな。泳がなくても、水の中に入って歩いても、運動に為るけど…。分かる?皆………」

「分かりませんが、分かりました!」

「なにそれ?」

「風呂の延長か?」

「それは違います!ゲイル」

「ここは泳ぐ場所です」

「泳ぐって……?」

「海育ちの人手を上げて?」

「「「「「「「「「「「…」」」」」」」」」」

 あっ……いないのか。

「えっとな、ここはこの、水着を着て水に入って泳ぐんだよ。まあ、水の遊び場だな。まぁ、後でにしょうか?つ、次行くよ!」

 しくった!ま、俺が泳げば皆興味が湧くかな?
 ……フフフ、屋敷で泳げるなんて贅沢だ。

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