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新たな町へ

498話 ギルマスの訪問。

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 それから4日後の午後にギルドから連絡が入った。

 しかも、ギルマス直々に顔を出すと言ってきた。
 一体何の騒ぎやら……。
 仕方がないので、屋敷に迎え入れてリビングで話を聞くこと為ったが……本当なんだよ。

 まったく、ヒューグ隊長が突然来たりギルマスが来たりと今週は慌ただしいな。

 ギルマスと俺がソファーに座るとマイナが素早くお茶を出し、部屋から退出していくのを目で確認してから話を聞く事に。
 が、部屋から出ていく時にマイナが俺にVっとサインを送ってリビングから出て行った。
 一体何がしたいのかな?君は……。
 おっとそれどころではなかった。
 ここには、ギルマスが居たんだよ!さて話を伺いますかね。

「……ギルマス、久しぶりですか?」

「そうでもないだろ?」

「そうですかね?それで、突然俺の家に訪ねて来られたのは?」

 早く話して早く帰って貰いたい!
 屋敷には人が多いんだよ。

「アキヒコ、お前また人を雇うらしいな?」

「ええ、また人が減りまししてね?」

「ふぅ~ん。で?」

「で?」

「………」

 ……なんだこの間は?

「ギルマス……で?と言われて答えられる人って、どれくらい居ると思いますかね?」

「……ハハハ悪い!で、隣買うのかよ?」

「いくらで売る気ですか?それ次第ですよ!まったくあんなボロボロな屋敷を、俺に押し付けないでくださいよ!」

「ボロ屋敷でもねぇだろ?屋敷確認したのかよ」

「しましたよ?庭を見させて貰いました!」

「屋敷の中は?」

「見てませんね、入ったら床が抜けそうだし」

 怖いんでと、言って不貞腐れたら笑われたよ。
 ん……解せぬ!

 まあ、事故物件では無さそうだから買っても良いけど……。
 それにはまた結界を張るだろうし、また見せ物状態には為りそうだよね。

 それに屋敷を1度壊してと、思ったんだけどそれだと大変か?
 今は自分一人じゃないしなぁ…。

「なんだよ買わねぇの?」

「いや、頭の中でプランが思い付かないんだよね」

「はぁ?なに……プ、プラ……なんだよそれはよ!」

「まぁ、それは良いけど。で?金額は?そこだよ問題は!」

「魔物を売って金あるくせにケチくせぇなぁ~!おい!」

 こいつばっかじゃねぇの?

 使用人居るんだぜ?それに子供もだよ!
 俺が潰れたら全員路頭に迷うんだよ?
 本当に何言ってんのかねこの人は!

「ギルマス……あんたが、俺の現状把握してないのは良く分かった!で、あんたはどうして、隣を俺に押し付けたい?」

「え!それは……アハハ!」

「アハハ!じゃねぇ!隣はギルドの所有物件じゃねえな?」

「な、何で!」

 それをと言い掛けて止めたか。
 まぁ良いけどねぇ。

「………いいよ、買ってやるよ!ただし、白金貨一枚と大金貨20枚なら買ってもいいぞ?それ以外は銅貨一枚も出さないぞ」

 フフフこんな安い金額ではギルマスも動かない筈だ!

「アキヒコ……それはさすがに、安過ぎ…。い、いや、それで手を打つ!」

 は、はぁーーーー。
 なんで、なんでそこで手を打つんだよ!

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