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新たな町へ

488話 鑑定してみた。

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 俺の心配を他所に……夕食が始まる。
 今日のメニューは、カレーだった。
 サラダとスープ付き…何処ぞのレストランみたいだな。
 それから、食事を終わらせてからリビングに移動する。
 暫くすると、グレド達も後片付けを終わらせて三人遅れてリビングに入って来る。

「グレド、タウルス、ヘンリル今日の食事も旨かったよ。お疲れ」

「お、おう、それはよかった」

「「い、いえ」」

「で、グレド。今日ラルフ君達と話したんだけどさ」

「……話しって、なにをですかい?」

「聞いてないの?」

「なにをだ?」

「ラルフ君に勉強と剣術をね…、教えるって話しをだよ。グレドも言ってたろ?出来ればってさっ」

「あぁそうだったな!忘れてたぜ」

「んで、明日から始めるからね。ニングス悪いけど、明日からニングスが出発するまでは、子供達の勉強を頼みたいけど良いかな?場所は食堂を使って教えてよ。本は用意したから後で渡すしね」

「分かりました、それではその様に」

「宜しくね。後ラルフ君、ルネル君、ルメド君」

「はい!」

「「なに?」なぁに?」

「明日から勉強をしょうな?それと、ラルフ君は勉強の後は剣術と魔法の練習もね」

「は、はい!でも……父さん良いの?」

「なにがだ?」

「だって…、仕事を手伝だわなくても、母さん怒らない?」

「………お前…また母さんの事を…。あぁ~!気にするなというか、忘れろ。お前の母さんは、あの村に残るって言ってたろ?」

「うん、だけど……」

「ラルフ、母さんの病気は治したろ。それでもお前らとここには来なかったんだ。だから怒り様もないだろ?だったら遠慮せずに、勉強を教えて貰え。父さんも、その方が良いと思うぞ。それとも料理を覚えるか?」

「………と、父さん僕どっちも覚えたいんだ」

「そ、そうか、へへへそうか?なら明日から教えるからな!明日の朝からな!」

「朝から?」

「ずるい!お兄ちゃんがお仕事するなら僕もする!」

「僕もする」

「ルメドと、ルネルは…。ラルフ兄ちゃんが、剣術の稽古をしてる時間に教えてやるから。朝は我慢だぞ!いいか」

「「うん!」」

 ほっ、これで取りあえずは良いかな?
 後は…教材の、コピーとあ!子供用の木刀の用意だな。
 そんな事を考えてるとカシューから声が掛かる。

「処で旦那様、魔法の練習は誰が見るのですか?」

「えっと…生活魔法は全員使えるだろ?」

「ええ、そうですね…。でも、誰もがちゃんと教えられるかと云えば、そうでもないなですが?」

「そうなの?だったらどうしょうか…。ラルフ君って魔法の適正は?グレド」

「さっ、さぁ~?流石にそれは…」

「おや、知らないの?」

「ええ、何せ離れてましたから」

「そう……なら、俺が鑑定しても良いの?」

「鑑定……そう言えば旦那様は、鑑定持ちでしたね……」

「まぁ、簡単な鑑定しか出来ないけどね」

 一応軽くとしか言わないでおこうかな?後が厄介だからね。

《今更遅い気がしますが?》

『忘れててくれるのを祈る!嫌祈りたい!』

《ククク………》

「なら、鑑定お願いできるか旦那?」

「構わないけど……今か?」

「悪いが頼むぜ!旦那」

「そう、なら少し待ってな……」

 ラルフ君を見て鑑定…。

名前 ラルフ。
性別 男
年齢 15才
属性 人属

Lv 1

HP 33
MP   15 

魔法

水魔法
生活魔法


 ふむ…こんなもんか?子供の割には……。

 どうなのこれ?
 生活魔法と水魔法は使えるのか…剣術は付いて無いから…使えないのかな?
 まぁ、試しに剣を持たせて見るか。

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