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新たな町へ

484話 保留にしてたので…

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 自室に戻り着替えを終わらせると思い出した!保留にしていた案件、屋敷から無断で出て行った娘さんですよあれの処分が未だったよ!

 さてさてあの…お嬢さんの記憶を消させて貰うかな?

『ナビ…それで良いかな?』

《はぃ?何がですか?》

『あぁ…ええっと、出て行ったお嬢さんの記憶改竄の話しだな』

《はぁ、後回しにと、言って居たので…忘れてるのかと思いましたが。別に良いのでは?彼女の記憶こそ改竄です!見逃しはアウトです!》

『ハイハイ!分かってるから確認しただけだよ』

 ってここ事でマップを開きサーチ対象はイリヤ。
 ………お、いたいたもう町から出てる。
 この方向は、隣町に向かってるんだね?この人お金無いだろう?この速さで移動は馬車に乗ってるんだな。良く乗れたね小銭は持ってたのかな?

 まぁ、良いや、なら俺と会ってからの記憶を消去!これで彼女は寝て起きたら忘れてる筈だ。

 隣の町まではどう考えても一日か二日は掛かるだろうしね。
 では、さようなら…ポチ!完了。

 さて出掛けるかな。

 部屋を出て階段を下りて、エントランスを見ればもう二人が待ってたので声を掛ける。

「二人ともお待たせ、支度は…出来てるみたいだね?なら行こうか」

「待ってませんよ!さあ行きましょうか?」

「お、おお…なんか、カナルが張り切ってない?」

「良いから行きますよ!」 

 カシューに急かされて屋敷を出たが…えっと先に隣を確認かな?

「カナル、カシュー…すまん。先に隣の屋敷を見たいから付いて来てよ」

「隣ですか?」

「隣?」

「あぁなんかギルマスが言ってたろ?あれ二人は知らないっけ?」

「知ってますけど…行くんですか?」

「まぁ、一応?見て行くよ。ほら、隣だから直ぐだ!」

 話をして歩けば直ぐにお隣の門だ。

「ここね、さてどんな屋敷なのかな?」

 門の鍵を開けて屋敷に足を踏み入れる。

「はぁ~またこれは……広いですね?」

「まぁ、そうだね。門から屋敷まで結構歩くね…」

 門から屋敷までの道の長さはうちと変わらないか…さて屋敷だよなぁ…。
 まぁ、どんな屋敷でも買うならブッ壊すがな。
 そして、見えてきた屋敷だが…。

「なぁ~、隣ってこんなんだったんだぁ~」

「知らなかった…」

 屋敷の外観を二人で見てなに関心してるのやら。

「ほら、行くよ!」

 外観は……そうボロくはないか?
 買った時の俺の屋敷よりは、新し目く見えるけど…でも古いな。

「でも屋敷、古そうですね?」

「まあ、そんなもんだろ?老夫婦が住んでたらしいからね」

「屋敷の中は入らなくて良いかな?それより回りの庭を見ようか?」

「広さを見るんですか?」

「ん~ほら、井戸とか?その辺みたいかな?」

 三人で色々庭を見て回ると、結構庭木が伸びてて雑木林に成ってるよ!これは手を入れるのは大変だな。

 でも、悪くは無いな?俺の屋敷が右側か……あそこの壁をぶち抜けば、直ぐに繋がるし…今の屋敷とこの古い屋敷をぶち壊して造り直すか。

 そしたらもう少し広い屋敷と庭に為るか?

 まぁ、購入を考えてもいいかな?
 子供もがいるしね…。

「さて、一応確認したし!ギルドに行くぞ」

「もう良いんですか?」

「ああ、十分だ」

「で、買うんですか?」 

「どうしょうか?屋敷が狭くなって来てるしね?」

「そうですか?俺らは今の屋敷で十分ですが…」

「そうは、思ってるんだよ。それに屋敷も広くなると、人も増やす事に為るだろうし?でも、子供が来たろ?」

「……まぁ、そうですね。でも、ニングスがほら、旅に出ますよ?」

「そうなんだよねぇ…」

「旦那様、迷うなら少し保留にしては?」

「そうかな?カシュー」

「ええ、急いでも良いことはないですよ?」

「でもよ、ギルマスまた煩く言って来るぜ?」

「だからといって、ギルマスの言うことを聞くことはないと思います!」

「まあ、そうだな。カナルもカシューも、ありがとうな?参考にさせて貰うよ!さて、ギルドに行くか」


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