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新たな町へ

475話 やっぱ、土地はいらん。

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 食事が終わり俺は出かける時間に為ったので出かけるのだが。

 全くここ最近毎日行ってない?
 えっと今日は誰と出掛けるかな?ん…挙手制でいいか?
 まぁ、適当にだな。

「じゃあ出掛けるよ!ニングス以外は、決めてないんだけど誰か行くかい?」

「な、なら俺が!行く」 

「おや?ゲイル君、君がいくの?」

「だ、駄目か?」

「駄目ではないけど…馬車では行かないよ?」

「そ、そうか?でも行くぞ!」

「別に構わないけど…?」

 どうしたゲイル君?

「ゲイルが行くなら、俺も行こうかな?」

「カシューも?」

「も!とはなんですか!最近は、カナルばっかりがお供じゃないですか!」

「あぁ…。そ、そうだったっけ?カナル」

「そうかも知れねぇなぁ?ハハ」

「そうですよ!」

「で、でもあれは……。まぁ、いいよ!なら二人でて来てよ。もう行くよ!時間も遅いからね」

「「はい!」やった!」

 はぁ~別にこなくて良いのに。
 まぁ、頼りには為るからいいのか?

 それから屋敷を出て、ゾロゾロ歩と歩きギルドに到着する。
そして、扉を開くと目に入ったのはギルマスがカウンターに座って俺達を待ち構えて居た。
 は、早いご登場で助かりますよ。

「よう!アキヒコ!待ってたぞ」

「…あぁ、こんばんは?ギルマス…ってかさぁ……なに待ち構えてんの?」

「嫌、余計な時間の短縮だぜ?」

「ふぅ~ん。余計なね?ま、こっちも助かるから良いけどね。ならサクサク終わらせますかね」

「お、おう…」

「なら、はい!約束の回復薬だ!」

 カウンターの上に、どんどんと薬の入った木箱を並べた。持ってけ泥棒!なんちゃって。

「お、おう、良くもまあ…」

「なに?その言い方は?こっちは急いで薬を作って持ってきたのに。ギルマスってば酷でぇ~。なぁカシューそう思わん?」

「……ええ、まぁ…」

「悪い悪い。ならこれが金だ。それと、昨日の持ち込ん出来た魔物の買取った金だ」

「サンキュー!じゃ帰る」

「お、おい!もう帰るのかよ!」

「当たり前だろ!もう当分ギルドには用はない!」

「なくないだろ!お前、隣の屋敷は見たのかよ!」

「あっ!」

「………お前…忘れてたな!」

「アハハ!その通りだ……」

「アハハ、じゃねぇよ!」

「まぁまぁ、そう怒るなよ?明日確認するからさっ、そしたらまた来るよ」

「仕方ねぇなぁ。見てないなら話しに為らんからな!ちゃんと見とけよ?」

 見とけ……よ?なんか可笑しくないかな?
 ん……んん……あ!

「ギルマス……」

「な、なんだよ?」

「俺は、別にお隣さんを買わなくても良いんだよな?それに買うなら俺は客だよな?」

「お、おぅ……そうだが?な、何だ」

「何だじゃないだろ!それなら俺は客だよな?何でギルマスに怒られないと為らんのだ?」

「そ、それはぁ……。アハハ!」

「立場が逆!俺が怒られる筋合いは無いな!鍵返す。ほら、受け取れ!じゃあな!」

 預かった鍵をカウンターに出して、その場を離れギルドから出ていこうとすると、ギルマスが詫びを入れて来るけど……。
 土地なんて、買う気が失せたし!要らないし。 後々面倒だ。

「ま、まてまて…アキヒコ。嫌、アキヒコ君!」

「なによ!ギルマスさん?」

「さん、さんなんて言うなよ!待てよ、屋敷の隣だぞ?何だから知らんが、店も出せるじゃねぇかよ!な、下見しろよ。嫌してください!そして、ご検討下さい!」

 なにその……物言いは?
 ギルマス…トチ狂ったか?

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