上 下
531 / 761
新たな町へ

474 椅子の追加

しおりを挟む


 グレド達の部屋を作りそれが終わると一端リビングに戻って、部に少し戻ると告げて自分の部屋に戻る。
 そして、忘れては為らない薬草で回復薬の作成です。

 作るのは初級と中級の回復薬の作成……それと、自分用に何本かと、滋養強壮薬を作る。

 調子こいてポンポン薬を作ってると、ナビに止められる。

《主、作り過ぎでは?》

『ん………あぁ、できたねぇ……。でも、良いんじゃねえの?毎回毎回早く作ってくれだの、納品を早めてくれだのと、色々と注文が来るからな。在庫があれば対応も出来るよ』

《まあ、そうですが…。何ですか、その滋養強壮というのは?主はいらない…。いえ、必要ありませんが?》

『要らなくはないやい!要は心の持ち用だからな!』

《良く分かりませんが……?》

『分からなくて良いぞ?そこはさ!人間はこれを疲れた時に飲むんだよ!』

《………そうですか…人間…ですか…?》

 よし、これで出来たら仕舞ってと……。
 あそうだ、子供達って遊ぶもの要るかな?
 それと勉強するなら……算数のドリルか。
 字は…正直…あ、魔法で作れるんじゃねえのか!

 要は書き取りの、練習が出来ればいいしな?
 この世界の本で、あ!図書館に行けてないよ!俺……これは誤算でした。

 図書館…近い内に行ってこようかな?

 仕方ない、ノートと筆記具だけを渡しておくかな?
 ニングスが居る間は勉強を見て貰うかな?

 後は人を通いで雇うかな……その方が早そうだよね。

 そんなことを考えてると部屋のインターフォンが鳴った。

「はい?」

 なんですかね?

「旦那様、お夕食の時間ですが?」

「おや、もうそんな時間か…グレド達は?」

「もう仕事をしてますよ。夕食も、彼がタウルス達を上手く指導してます」

「ふぅ~ん、トラブルに為らなくて良かったな」

「そうですね、私も安心しました。所で旦那様、お夕食ですが?」

「おっと、そうでした今行くよ。そう言えば子供が増えたんだっけ。席って…」

「広いテーブルですから…ですが椅子の方が…」

「わかった直ぐに行くよ」

「宜しくお願い致します」

 急いで薬草や他の物をアイテムボックスに仕舞うと食堂に向かう。

 食堂に入ると子供達三人はゲイルとマイナの席に座ってるね?あと一人は…ラルフ君は立ってるのか……あっ!そこ年が近いから仲良く為るのも早いかな?

 ってそれどころではないね。

「すまないね。みんな待たせてさっ、子供達の席だよね……さてどうするかな…」

「旦那様?」

「なに?ニングス」

「椅子だけで、後はテーブルも広いですから。一人づつの間隔を、少し詰めれば子供三人位は座れますよ」

「そう……狭くない?」

「大丈夫です!」

「わかったよ、なら、椅子だけね?」

 座ってる子供を見れば、子供用じゃなくても良さそうだね。

 なら、同じデザインの、椅子をネットで選んで……鞄から出せば……。

「よっと……はい!三人分だ。グレドの側でいいか?」

「それ、俺が運びます!」

 出した椅子を運ぼうとしたら、俺が運びますと珍しくモルマンが名乗り出てくれた。
 ありがたいがどうしたの?

「お。おう、なら頼むね……」

 それからサクッと、椅子のセッティングが終わると今度は皆で自分の椅子の間隔を詰めてる……。
 俺はそれを眺めるだけだな…。
 皆、ありがとう。サクサク進んで有難い。

「さて、これで終わりかな?」

「ええ、そうですね?ゲイルはルネル君を、マイナは、ルメド君をグレドの席の側に移動させてあげてください」

「うん、分かった。ルネル君こっちだって」

「うん!」

「なら、ルメド君は、お父さんの隣だね。それと私の隣だね。よろしく…ぶぃ」

「フフ…!お姉さん面白いね?」

「えぇ~そうかな?ほら座ろうか?」

「うん!」

 ん~なんか今までにない…ふんわり空間に為ったね。

 子供って居ると……まぁ、幼くはないんだけど…。
 場が和むんだ……。

「お!全員揃ってるな?」

「ああ、グレドなんか悪いね。戻ったばかりなのに、食事の支度なんてさせて」

「なに言ってんだよ!俺はここの料理人だぜ!さて今日も腕に寄を掛けて作った飯を食ってくれよ」

 ワゴンに乗った料理を見て一言。

「「おお!旨そうだ!」だ!」

 ん…誰……ああゲイル君ね…きみ、いつ隣に来たかね?

「さ、さてメイドさん達配膳を頼むね」

「「はい!お任せ!」…」

 マイナ…きみのキャラも独特に為って来たね。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

転生受験生の教科書チート生活 ~その知識、学校で習いましたよ?~

hisa
ファンタジー
 受験生の少年が、大学受験前にいきなり異世界に転生してしまった。  自称天使に与えられたチートは、社会に出たら役に立たないことで定評のある、学校の教科書。  戦争で下級貴族に成り上がった脳筋親父の英才教育をくぐり抜けて、少年は知識チートで生きていけるのか?  教科書の力で、目指せ異世界成り上がり!! ※なろうとカクヨムにそれぞれ別のスピンオフがあるのでそちらもよろしく! ※第5章に突入しました。 ※小説家になろう96万PV突破! ※カクヨム68万PV突破! ※令和4年10月2日タイトルを『転生した受験生の異世界成り上がり 〜生まれは脳筋な下級貴族家ですが、教科書の知識だけで成り上がってやります〜』から変更しました

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?

夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。 気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。 落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。 彼らはこの世界の神。 キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。 ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。 「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜

犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。 馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。 大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。 精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。 人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

処理中です...