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新たな町へ
467話 まさかの再開
しおりを挟む獣道って本当に歩きづらい…。
「あの…旦那様?」
「なに?モルマン」
「この先に、いると言う魔物は何が?」
「あ!そうだったね?ええっと……オークかな?後は…コボルトかな?」
「はあ!オーク?コボルト!」
「うん、そうだけど?」
「潜んでるのですか?」
「ん~あ!立ち往生してる馬車を襲ってるな」
「な、なら戦闘中なのでは?」
「………少し待っててね?」
えっと…あ!襲われ……あ!
「カシュー、急ぐぞ!グレドの馬車だ!」
「はあ?グレドですか?」
「ああ、結界張ってるから襲われてても。手が出せないみたいだね。だけど囲まれてる」
「ああ、動けないのですね?」
「そう、グレド一人じゃ無理だ。二人とも走るよ!」
「は、はい!」
「……はい」
と、言うことで風邪魔法で茂みを薙ぎ払いながら獣道を走って進む。
そして、森を抜けてグレドの馬車まで走って行く。
どのくらい走ったのか?やっと馬車が見えて来た。
「カシュー!モルマン!ゆっくりで良いぞ?俺が始末してくるから手を出すなよ!」
「で、ですが……ハッ……ハッ」
「走ったからヘロヘロだろ?二人とも?休んでてよ後から来てくれ」
それだけ伝えると俺は走るスピードを上げる。
『ナビ!』
《はい?》
『魔物はコボルトとオークだけかな?』
《マップ通りてすが?》
『あっそう!』
「はあぁぁーーー!【ファイヤーアロー!】」
小物のコボルトに向けて火の矢を放つ!
そして、矢が刺さったコボルトは倒れる。
残った魔物は、ピタリと動きを止めて何が起こったのか分からずに固まっている。
「よし!止まった!なら!【ストーンアロー!】」
今度はオークに向けて石の矢を放つ。
石の矢がオーク目掛けて飛んでいく。
そして、オーク達に矢が刺さるるが…矢では弱かったようで倒れない。
「ん~弱かったか、なら……」
暁彦は剣を抜き、オークに近づき剣を振り挙げて首を跳ねる。更に次のオークに近づくと、二体、三体……とオークを剣で倒していく。
袈裟斬りで、四体目、五体目のオークは腹を刺してと次々にオークに切り込んで行き、オークを倒して戦闘は修了した。
「ふぅ……これで終わりかな?」
えっと、魔物はどんだけ居たのかな?
1.2.3………おお!オークで10体。
コボルトは20居たのか、これは…グレドじゃ無理か。
魔物を数えて感心してると後ろから声が掛かった、
「あ、あの、助けて………」
「おう!グレド無事だったな?」
「だ、旦那?ど、ど、ど、どうしてこんな…」
「いや~グレドの馬車が襲われてたのが分かったからね、助けに来たのだが……なに?いらなかった?」
「い、いや!ありがとうございます!それから久しぶりだ」
「おう!久しぶりだな?元気だったか?」
「おう!見ての通りだ」
「そう、それは良かった。なら、町に帰るか」
「はい!」
【はい】しか言わねえのか?ハハハ!
「ところで少し待ってな?魔物を回収しちゃうから。それと、カシュー達を待つから」
「カシューが、来てるのですかい。えっと…他は?」
「まてよ、あっ!来たカシュー。モルマン!こっちだ!」
二人が、走って馬車に近づいて来た。
「カシュー!久しぶりだな!」
「おう!グレドも、元気そうだな?所ろで……旦那様?」
「なに?」
「……あれは、お一人で?」
「だよ?ここには俺とグレドしか、居なかったんだから。誰が手伝いなんてするのさ?」
「………すみません。お役に立てなくて」
ん?落ち込んでるのか?
《フフフ、主の凄さには脱帽です!》
『ナビ……テンション可笑しくねぇ?』
《いえ、特には?》
「と、言うことで片付けるぞ!(アイテムボックスに魔物収納!)」
片付けると言ったとたんに、倒れて居る魔物がスッと無くなった。
それを見た三人は黙って暁彦を見るだけだった。
(相変わらずだ!ねぇ……)
(……すげぇ……)
(化物んか?この人は)
「よし!戻る!グレド結界解いて!カシュー達のせてくれ」
「は、はい!ですが旦那は?」
「俺が馬車に乗るのは、無理だろ?馬が可哀想だよ」
重量オーバだしな。
「あ!そうでした」
「馬車に乗ってるのは?家族?」
「そ、そうです!息子三人です」
「そうか、なら…無理か。悪い、カシューも歩きだ」
「別に大丈夫ですよ?」
「そう?走って疲れれたろ?モルマンは?平気か」
「大丈夫です!」
「悪い…………あ!」
「「「あ?」なんだ?」」
あれ乗れるかな?でも運転できるかな?
てか、未だ有るのか?
あれ…メニュー開いてアイテムボックスの中を検索………あ!有ったあいつ回収してねぇ…。
仕方ない一か八かだな!
メニュー開いてキャンピングカーを…。
【ドンーー】
と地響きさせて出してみた。
「「「またか」な、」な、な、化物!が出たぁー、」
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