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新たな町へ

451話 アイテム鞄売ってくれ?

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「嫌な……お前が持ち込む薬の方が、どもうも効能が良くてな。効きが良いと評判でな……」

「へぇ……そうなんだ?なら俺が店を出しても良いかな……」

「なに?お前未だ店出すの諦めて無かったのか?」

「諦めてはないよ?今までは、屋敷の料理人達を色々仕込んでたが、もうその必要も無くなって、手が空いたからね。次のことも考えないと。それにオークションで稼いだ金は、未だあるから余裕はあるけど……」

「けど?」

「減るには、減るだろ?回復薬の金も三ヶ月に一度の収入だけだしな。俺一人なら一生遊んでられるけど…」

「了解。で、回復薬の話しは良いのか?」

 あっ、流された…まぁいいけど……。

「良いよ、二ヶ月に一度ね?数は変わらないって言ってたか?」

「ああ同じて良いぞ?」

「そう、なら今出すよ!前回は二ヶ月前に渡してるからね。次に渡すのは、来月だと思ってたけど丁度良いのか…」

「そうか?なら……っと預かる場所か。それと、薬草は?」

「そうだな……少し貰うかな?」

「分かった、なら……金と引き換えで後で受けとるか。ニングスと言ったか?あの男もそろそろ落ち着く頃だろうしな、向こう部屋に戻るか?」

「だな、ここだと汚しそうだ」

「悪いな?それから……ゴブとオークの間引きも頼みたいんだが?」

「……了解。ならこいつらの小遣い稼ぎに行くかな?」

「旦那様、魔物狩かに行くのか?」

「ゲイル、そうだね久しぶりに行こうか?」

「フフフ、それは楽しみだ!」

「って、ことでギルマス。適当に行ってくるよ」

「おう、頼んだ。依頼ボードに出てる筈だが?」

「……止めとく。あれ人を集めて向かうと、書いてあったからさっ」

「そ、そうか?なら、単独でだな?」

「ん、そうさせてよ。んじゃ、ニングスも落ち着いたかな?」

 ソファーから立ち上がり、ギルマスの執務室を出て会議室に向かい扉を一応ノックしてニングスの返事を待った。

「ニングス?中に入るぞ?」

「ええ、どうぞ」

 返事が返って来たので部屋に入る。
 そして、ニングスの様子が…なんかそわそわしてるな?
 でも、ここで話しは聞かない方が良さそうだよね。

「ニングス。取り敢えず屋敷に帰ったら話そうか?」

「ええ、お願いします。旦那様の方は、お話は終わりましたか?」

「終わった。けど少し待ってな?」

「はあ……?承知しました」

「って、事で!ギルマス!納品する薬だ」

 机の上にどんと回復が入ったら箱を出す。

「相変わらず、ポンポン、ポンポンと出てくるなぁお前のその鞄はよ!」 

「フフフ、だろ?」

「そう言やぁよ、アキヒコ?」

「なに?」

「前にそれと、同じ様な鞄を売りたいって言って無かったか?」

「………言ったか?」

 鞄ね、グレドやニングスに渡してるけど……?
 在庫は……あるな。

「言ったろ?売りたいってよ」

「ん~~!あぁ、言ったか?」

 と、すっ惚けた色々面倒だからな。

「ったくよ!お前は……」

「で、なに?鞄がどうしたのさっ」

「い、嫌な…俺が使いたいなと思ってよ。どうだアキヒコ、俺に売る気はねえか?」

「……別に構わないけど、……何に使うの?」

「えっ!それは…………?あ!かみさんと餓鬼達を連れ、て買い物にいくとな?荷物がな多くてな」

「ええ、それだけ為に使うのか?必要がなくなるの、早そうだな?」

 子供なんて、直ぐに大きく成るもんだ。


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