ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

いくみ

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新たな町へ

445話 夕食のメニューを決めよう!

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 さて、昼飯が終わったら今度は夕飯のメニューを決めないとだな。
 それに……夜の8つにはギルドに行くんだったね。

 これも面倒だ。


 夜は………何にするかな?

 サロンで独りお茶をしてると、掃除中と思われるマイナに声を掛けられた。

「旦那様?」

「ん?あぁ、マイナか…なに」

「どうしたの?ぼぅーとしてたよ?」

「ん、夕食のメニューをねどうするか考えてる」

「そう……」 

「マイナ、なんか食べたいものある?」

「……旦那様の作る料理は……どれも美味しい」

「………そう?ありがとう」

「フフフ」

「なに?」

「なんでもない」

「あ……そうなの?」

 なに?なんだろう……なにか用が有るんだよね?
 ねぇ?なに?なに?
 だ、誰かこの状況を教えてぇーー!!

「ええっと、マイナさん?用がないなら仕事して?終わったなら、休んでて良いからさっ?」

「うん!わかった!あ!夜はカレーが食べたい!」
「お、おう!カレーね?」

 あれなら楽だな。
 切って炒めて煮ればOKじゃんか!
 よしよし……良いこと聞いた。

 なら、パンとサラダにスープ……はどうするかな?あっさりとコンソメか?

 今日はそれで良いけど……。
 グレドが帰って来るのはまだ先だしなぁ。
 タウルス達が慣れるまでは俺だよなぁ~。

 愚痴っても仕方ないけどさっ!

 ってかそれだったら、一ヶ月分のメニュー夜だけでも決めとくかな?

 それが1番早いかな?

《まぁ、効率を考えるならそれが1番ですね》

『そうですね……』 

 何気にこいつも煩い。

《今、失礼な事を考えませんでしたか?》

『いえ、なにも』

《………ところで?》 

『なに?』

《先日……水神様をお呼びしていた様ですが?》

『ああ、そんなことあったね?で、なに?』

《ご伝言です》

『……伝言?』

《ええ、ご本人は多忙故だそうですよ》

『へぇ……多忙ね……で?なんて』

《私の眷属がお世話に為ります。今後も可愛がって上げて下さい。…だそうです》

 上げて下さいね……?ふぅ~ん。

『ナビサンキュー』

《おや?コメントは?》

『……なし!』

《ククク。では失礼を》

 ふぅ~。で、なんだっけ?
 ああ、一ヶ月分の夕飯のリストね。

 ノートに書いて置くか……。

 明日からのメニューは……

 かきかきと、書き込んでると。
 サロンに誰か入って来たな?

「旦那様?」 

「ん?なにニングス」

「此から私とタウルス、ヘンリルで肉屋と乾物屋に顔を出して参りますが?なにか御座いますか?」

「嫌、なにも……あっ!」

「な、なんですか?」

「忘れてた!」 

 アイテム鞄をごそごそと探って、ネックレスを二本出す。

「はいこれ!二人に」

「旦那様これは?」 

「認識阻害のネックレス。屋敷から出るときには必ず使って!」

「はぁ?」

「なんですか?その認識阻害って?」

「ニングス説明してあげてよ……」

「フフフ、では私が旦那様に代わってご説明を!私も実は持ってましてね?ほら」

 と、首元からネックレスを出して二人に見せてる。

「それで、ですね?これに少し魔力を流すと…ほら、私が見えにくく成るでしょ?そしてもう一度魔力を流すとほら、元通りです」

「「おお」すげぇ~」

「これを私たちにですか?」

「んそう、まあ、もう必要はないかもだけどね?取り敢えず持っててよ?昨日ほら、変な女も追い出したそうだから…もしかして危ないかもでしょ?」

 ミントったっけ?あいつ探して記憶消しとかないとな。

「あ、あとグレドが使ってた鞄は?」

「ああ、それなら私が預かってますよ?ほら」

「それなら安心だね?で、骨を多めに貰って来てよ。それと肉も多目に仕入れ来てね?後は……米も少し多目にね?人が増えたから」

「そうですね?そうします」

「なんなら馬車使っても良いよ?」

「そうですか?」

「ああ、なんか危ないから護衛に午前組連れても良いしね」

「でしたら……そうさせて頂きます」

「おう、気をつけて行って来てよ。それとタウルスだっけ?」

「門番ですか?」

「そうそう、タウルスにも渡しておいて?使い方は……カナルか、カシューにでも説明させて置いて?」

「承知しました。では行って参ります」

 ハイハイ行っておいでぇ~!

 手をヒラヒラさせて送り出した。

 さて、俺はまたメニュー決めです!

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