上 下
502 / 761
新たな町へ

445話 夕食のメニューを決めよう!

しおりを挟む


 さて、昼飯が終わったら今度は夕飯のメニューを決めないとだな。
 それに……夜の8つにはギルドに行くんだったね。

 これも面倒だ。


 夜は………何にするかな?

 サロンで独りお茶をしてると、掃除中と思われるマイナに声を掛けられた。

「旦那様?」

「ん?あぁ、マイナか…なに」

「どうしたの?ぼぅーとしてたよ?」

「ん、夕食のメニューをねどうするか考えてる」

「そう……」 

「マイナ、なんか食べたいものある?」

「……旦那様の作る料理は……どれも美味しい」

「………そう?ありがとう」

「フフフ」

「なに?」

「なんでもない」

「あ……そうなの?」

 なに?なんだろう……なにか用が有るんだよね?
 ねぇ?なに?なに?
 だ、誰かこの状況を教えてぇーー!!

「ええっと、マイナさん?用がないなら仕事して?終わったなら、休んでて良いからさっ?」

「うん!わかった!あ!夜はカレーが食べたい!」
「お、おう!カレーね?」

 あれなら楽だな。
 切って炒めて煮ればOKじゃんか!
 よしよし……良いこと聞いた。

 なら、パンとサラダにスープ……はどうするかな?あっさりとコンソメか?

 今日はそれで良いけど……。
 グレドが帰って来るのはまだ先だしなぁ。
 タウルス達が慣れるまでは俺だよなぁ~。

 愚痴っても仕方ないけどさっ!

 ってかそれだったら、一ヶ月分のメニュー夜だけでも決めとくかな?

 それが1番早いかな?

《まぁ、効率を考えるならそれが1番ですね》

『そうですね……』 

 何気にこいつも煩い。

《今、失礼な事を考えませんでしたか?》

『いえ、なにも』

《………ところで?》 

『なに?』

《先日……水神様をお呼びしていた様ですが?》

『ああ、そんなことあったね?で、なに?』

《ご伝言です》

『……伝言?』

《ええ、ご本人は多忙故だそうですよ》

『へぇ……多忙ね……で?なんて』

《私の眷属がお世話に為ります。今後も可愛がって上げて下さい。…だそうです》

 上げて下さいね……?ふぅ~ん。

『ナビサンキュー』

《おや?コメントは?》

『……なし!』

《ククク。では失礼を》

 ふぅ~。で、なんだっけ?
 ああ、一ヶ月分の夕飯のリストね。

 ノートに書いて置くか……。

 明日からのメニューは……

 かきかきと、書き込んでると。
 サロンに誰か入って来たな?

「旦那様?」 

「ん?なにニングス」

「此から私とタウルス、ヘンリルで肉屋と乾物屋に顔を出して参りますが?なにか御座いますか?」

「嫌、なにも……あっ!」

「な、なんですか?」

「忘れてた!」 

 アイテム鞄をごそごそと探って、ネックレスを二本出す。

「はいこれ!二人に」

「旦那様これは?」 

「認識阻害のネックレス。屋敷から出るときには必ず使って!」

「はぁ?」

「なんですか?その認識阻害って?」

「ニングス説明してあげてよ……」

「フフフ、では私が旦那様に代わってご説明を!私も実は持ってましてね?ほら」

 と、首元からネックレスを出して二人に見せてる。

「それで、ですね?これに少し魔力を流すと…ほら、私が見えにくく成るでしょ?そしてもう一度魔力を流すとほら、元通りです」

「「おお」すげぇ~」

「これを私たちにですか?」

「んそう、まあ、もう必要はないかもだけどね?取り敢えず持っててよ?昨日ほら、変な女も追い出したそうだから…もしかして危ないかもでしょ?」

 ミントったっけ?あいつ探して記憶消しとかないとな。

「あ、あとグレドが使ってた鞄は?」

「ああ、それなら私が預かってますよ?ほら」

「それなら安心だね?で、骨を多めに貰って来てよ。それと肉も多目に仕入れ来てね?後は……米も少し多目にね?人が増えたから」

「そうですね?そうします」

「なんなら馬車使っても良いよ?」

「そうですか?」

「ああ、なんか危ないから護衛に午前組連れても良いしね」

「でしたら……そうさせて頂きます」

「おう、気をつけて行って来てよ。それとタウルスだっけ?」

「門番ですか?」

「そうそう、タウルスにも渡しておいて?使い方は……カナルか、カシューにでも説明させて置いて?」

「承知しました。では行って参ります」

 ハイハイ行っておいでぇ~!

 手をヒラヒラさせて送り出した。

 さて、俺はまたメニュー決めです!

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公 じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい …この世界でも生きていける術は用意している 責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう という訳で異世界暮らし始めちゃいます? ※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです ※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!  父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 その他、多数投稿しています! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

25歳のオタク女子は、異世界でスローライフを送りたい

こばやん2号
ファンタジー
とある会社に勤める25歳のOL重御寺姫(じゅうおんじひめ)は、漫画やアニメが大好きなオタク女子である。 社員旅行の最中謎の光を発見した姫は、気付けば異世界に来てしまっていた。 頭の中で妄想していたことが現実に起こってしまったことに最初は戸惑う姫だったが、自身の知識と持ち前の性格でなんとか異世界を生きていこうと奮闘する。 オタク女子による異世界生活が今ここに始まる。 ※この小説は【アルファポリス】及び【小説家になろう】の同時配信で投稿しています。

とある最強盗賊の苦悩

水色の山葵
ファンタジー
あるゲームをプレイ中、盗賊というジョブのままNPCと異世界へ飛ばされた。他のプレイヤーを追い込み、世界を手に入れる寸前まで行った。そんな盗賊に最強で最愛の腹心が魔法を掛ける。『記憶封印』と。

処理中です...