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新たな町へ
437話 朝食の準備 1
しおりを挟む次の日の朝……。
《主……朝です!起きてください!》
『ん……もう?……あと少し……寝かせ……』
《起きてください!朝です!》
『…………』
《起きろーーーーー》
『うひぃー!な、なにぃー』
なにぃーーーとビックリして跳び上がる暁彦だ。
《はぁ~、起きましたね?では、失礼します》
『…………あ、ありがとう。ナビ』
でも、もう少し丁寧に起こせよ!ナビ……。
「ふぁ~まだ、外は暗いねぇ……眠いしっ」
ベッドを見回すとブルーがすやすや寝てる……。
「羨まだし……くそ!」
さて、文句言っても仕方ないか。
風呂に入って着替えよう……。
そして、風呂から上がり着替えてると物音でブルーが起き出した。
[主よ……、こんな朝早くから何処に行くんだ?]
「起きたのか?ブルー。おはよう。今から俺は飯の準備だ」
[なに?飯の準備だと?我も腹が減った]
「そうか?なら、下に行くか?その代わり、大人しくしててくれよ?」
[……自信は無いが…。まぁ言うことは聞こう]
なんか偉そうだな。
するとベッドから飛びがると俺の頭の上に乗る。
「ブルーさん?なぜ俺の頭に乗る?」
「なに、この方が見通しも良いし飛ばなくて良いだろ?」
楽チンだ!というブルーだ。
「下りて欲しいのだがな?ブルーさん」
[楽だから嫌だ!]
仕方ないこのまま下に行くか…。
これは絶対みんな驚くよな…困った。
誤魔化せないよ。
そして、頭にブルーを乗せたまま厨房に入る。
うん、未だ誰も起きて無いんだね。
カモメの宿パトリック、それにグレンとも違うか……。
「さて、今朝何にするかな!」
なににするかなと、冷蔵庫の中身をチェックする。
あ!肉解凍しておくの忘れた……。
ならベーコンは?
ごそごそと冷蔵庫の中を探す。
「お、塊みっけ!なら、これと玉子と…野菜に……………」
あっ!パンは?
酵母種………………………死滅してた。
ううぅこれは一からだなぁ…。
仕方ないリンゴもだすか。
それなら………何にするかな。
米かな。
一升磨げば良いのか?
カシューとカナルが、かなり食べるし…新人も確か体格も良かった筈………。
うん、一升いるか……なら、炊飯器二代か……。
残ったら昼にも回せるしな。
あとは味噌汁かな。
仕込んだ味噌は未だ出来てないけど…確かアイテムボックスに入ってる筈だし。
「ならやりますか」
先ずは、米磨いでと……。
[主、何してる?我腹が減ったぞ]
「煩いよ!俺は飯の支度をしてるの」
[ふむ……そうか。なら、出来たら起こせ。我は寝る]
「ハイハイ、大人しくしててくれよ」
てかさ、頭の上でよく眠れるよね?
揺れるだろ?
ま、考えない方が良さそうだな!考えたら負けな気がする。
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