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新たな町へ
435話 懐かれた…なんで……?
しおりを挟む一方…屋敷では使用人達があれやこれやと対話を続けている最中……暁彦は、水竜と会話を続けていたりする。
のだが……?
「で、俺に付いて来てどうすんの?全然楽しくないと思うぞ。俺は屋敷住まいだしな。冒険もしてない」
[別に構わないぞ?我は今まで海底に潜り眠って居たのだ!]
のだ!ってそんなの知らんわ、また海に潜って惰眠を貪ってくれよ。
俺は知らん。
[貴様今…良からぬ事を考えたろ?]
「い、嫌、何も考えてないよ。(なんでわかった?)てか!俺はそろそろ帰る!そっちも帰って寝てくれよ?じゃあな!」
[ちちち、ちょっと待て!待て、儂がお主に付いて行くと言って居ろうが!]
「煩いわ!勝手に決めんな!第一な、そんな馬鹿デカイ体で町に現れて見ろよ!町中大パニックだよ!連れてけるかよ!俺が捕まるわ」
[ふむ…デカさの問題なのか?]
「それもそうだよ」
[それも?未だあるのか…後はなんだ?]
「……これ以上無駄飯食いは増やせないんだよ!」
[無駄飯食い?なんだそれは]
「家には無駄飯食いが多いんだよ!だから無理!俺が稼ぎ頭なんだ。これ以上、俺の負担に成るような者は連れて行けない」
[ふむ……サイズと、金か…なら少し待て!いいか。ここから動くなよ!]
「……分かったよ。なに?」
少し待てと言って海に戻って行った水竜……。
ん~これで帰ったら呪われそうだな。
仕方ないここで待つか……。
にしても、行くとこ処でこう言うトラブルは勘弁して欲しいのだが…。
一度アルシャと相談か?
フフフそうか、アルシャかぁ……あいつね。
確か水神様ってアルシャ関連だよな…?
フフフ…………そうかアルシャか!
畜生!アルシャめ…またお前かぁー!
《主、主……》
『なに!ナビ!』
《アルシャ様から伝言です》
『いつ、そんなことしてたの!』
《少し前に……続けますが…》
『なに?』
《私は、そんなことしません!水神の管轄です!本当です!信じて下さいね♡だそうです。フフフ楽しい伝言でしたね》
『ナビ……お前アルシャと連絡が付くなら…ざっけんな!と伝えろ。それと、水神顔出せゃ!』
《ククク、承知》
「さて、随分待ったが未だ来ないな」
これは帰って良いのか?
「よし、帰ろう!」
と動き掛けたとこで、海面が盛りがあって水竜が俺の目の前に再び現れた。
はあ…帰りたい。
[おお、素直に待って居ったな?善き!]
「で、なんだよ!ほら待った!なら帰る」
[待てと言っておろう!短気よの?主は…]
ぶつぶつと文句を言う竜だが…俺悪くない!
「んでなに?」
[ほれ、これを主やろう!当面の世話代だ!]
ほれと言われて、目を動かせばなんかキラッキラッしたものがフヨフヨと浮かんでる。
「なに?なんで。光って浮いてるの?それなに!」
[早くなにか入れる物を出せ!そろそろ魔法が切れて落ちるぞ!]
えっ?入れ物?
えぇ?な。ならアイテムボックスに収納!
キラキラ光る物を指先で触れると、アイテムボックスに入ったが…なに?
キラキラしてて、眩しかったけど?
アイテムボックスの中身確認……おおおおっ!
一覧の中に金や銀、に宝石真珠?珊瑚……他はなんだ?良く分からんが……色々入ったな。
なにこれ…受け取っちゃったぞ?
あ、こ、これって……またかよぉ~。(泣)
[よし、受け取ったな!なら、我と契約だ!主名を付けろ!]
「またこのバターンね?……ハイハイなら………」
なににしよう……思い付かん。
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